【SF】JRPの新社長に倉下明氏が就任「放送を中心としたプロモーション面を頑張っていきたい」

©T.Yoshita/KANSENZYUKU

 全日本スーパーフォーミュラ選手権を運営する日本レースプロモーション株式会社(JRP)は、4月18日に行われた株主総会で、代表取締役社長の交代を決定。白井裕氏が任期満了に伴い退任。新しく倉下明氏が就任した。

 開幕戦が行われた鈴鹿サーキットで23日、メディア関係者を集めて開催している「サタデーミーティング」で前述の事項をを報告。白井氏、倉下氏がそれぞれ挨拶した。

 白井氏は2010年4月に就任。ちょうどリーマンショックによる経済状況の悪化で各エントラントの経済状況が悪化。エントリー台数も激減するなど、苦しい環境下の中で国内トップフォーミュラを引っ張ってきた。

©T.Yoshita/KANSENZYUKU

 在任中はシリーズ名称を現在のスーパーフォーミュラに変更したほか、コーナリングスピードではF1を勝るほどの速さをみせる新型車両『SF14』の導入も指揮。また実現はしなかったが、海外戦の開催交渉などアジアへの進出も積極的に働きかけていった。なお退任後は技術顧問として、倉下新社長をサポートする。

 白井氏は会見で「2010年4月の就任以来、早いもので6年。その間、いろいろな方々に支えられ、ここまでやってこれました。アジアへの展開などやり残したこともいっぱいありますが、これは倉下新社長に委ねて、私は技術顧問として高性能なレース車両、質の高いレース競技を軸にお手伝いしていけたらと思います」と挨拶した。

 一方、新任の倉下社長は1986年にフジテレビに中途入社、約20年にわたりスポーツ番組に携わり、現在はスーパーフォーミュラのレース中継を担う「J SPORTS」の立ち上げにも関わった。

©T.Yoshita/KANSENZYUKU

 「今回、私が社長を引き受けるというのは放送を中心にしたプロモーションの部分で、私は一番頑張らなければいけないのかなと認識しています。ハードウェアな部分は私の見識ではジャッジしきれない部分もありますので、白井技術顧問と二人三脚になって頑張っていきたいと思います」と、自身の経験をもとにプロモーション面に力を入れていくことを明らかにした。

©T.Yoshita/KANSENZYUKU ©T.Yoshita/KANSENZYUKU

 また、会見中にはドライバーやチーム関係者もサプライズで登場。6年間の感謝の気持ちも込め、代表して2015年王者の石浦宏明から花束が贈られた。

 早速、先日から地上波でスーパーフォーミュラの番組「超速GO音」がスタート。今後スーパーフォーミュラのさらなる認知度向上に向けた活動に期待がかかる。

吉田 知弘(Tomohiro Yoshita)

投稿者プロフィール

フリーのモータースポーツジャーナリスト。主にF1やSUPER GT、スーパーフォーミュラの記事執筆を行います。観戦塾での記事執筆は2010年から。翌年から各サーキットでレース取材を重ねています。今年はSUPER GTとスーパーフォーミュラをメインに国内主要レースをほぼ全戦取材しています。
初めてサーキット観戦される初心者向けの情報コーナー「ビギナー観戦塾」も担当。

この著者の最新の記事

関連記事

コメント

  • トラックバックは利用できません。

  • コメント (0)

  1. この記事へのコメントはありません。

CAPTCHA


おすすめ記事

  1. 2019-2-23

    【2019F1日本GP】F1日本グランプリ 民間駐車場予約開始!

    2019年10月に開催されるF1日本グランプリの民間駐車場の予約が早くも始まった! 場所は、鈴鹿…
  2. 2019-5-12

    【2019F1日本GP】2019日本GP期間中のキャンプサイト予約受付が5月16日(木)9時からスタート

    5月19日(日)の観戦券販売開始に先立ち、レースウィーク中に利用できるキャンプサイトの予約受付が…

最近の記事

  1. Rino Onodera 2024年 AUTOBACS SUPER GT Rd.1『OKAY…
  2. Rino Onodera いよいよ、2024年シーズンのSUPER GT開幕戦が4月13〜1…
  3. 画像:鈴鹿サーキット いよいよ2024年のF1日本グランプリ開催が近づいてきました。例年より…
  4. いよいよ開幕が近づいてきた2024年のF1日本グランプリ。観戦チケットをゲットした多くの方…
  5. いよいよ2024年のF1日本グランプリ開催が近づいてきました。例年より開催時期が変わり、4…

カテゴリー

アーカイブ

SPECIAL SITE

*

*

ページ上部へ戻る