【S耐】2016第2戦SUGO:大混戦のグループ2決勝はENDLESS・ADVAN・86が制し、開幕2連勝!

©T.Yoshita/KANSENZYUKU

 2016年のスーパー耐久シリーズ第2戦が14・15日、宮城県のスポーツランドSUGOで開催。グループ2決勝レースはNo.13 ENDLESS・ADVAN・86(村田信博/小河諒/元嶋佑弥)が開幕2連勝を飾った。

 年々エントリー台数が増え、今年は全クラス合わせて60台以上が参戦。そこで今回はST-X、ST-1、ST-2、ST-3のグループ1とST-4、ST-5のグループ2に分けて決勝レースが開催。このうちグループ2は14日に決勝が行われた。

 午前8時から始まった公式予選では、ST-4クラスが激しいポールポジション争いを展開。中でも開幕戦で優勝争いを繰り広げたNo.13ENDLESS・ADVAN・86とNo.86 TOYOTA Team Tom’s SPIRIT 86はA・Bドライバーともに好タイムをマーク。わずか0.060秒差で13号車がポールポジションを勝ち取った。

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 14時40分から3時間耐久の決勝レース。スタートではNo.86 TOYOTA Team Tom’s SPIRIT 86の松井孝充がホールショットを奪い、序盤から後続を引き離す。しかし、ジャンプスタートの裁定が下り、ドライブスルーペナルティを受ける。トップ快走から一転し9番手まで後退。それでも、ライバルチームの変則的な戦略もあり、1回目のピットストップが終わる頃には2番手まで順位を回復。トップを快走する13号車を追いかけた。

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 一番のライバルが思わぬ形で後退し、トップの座を手にいれた13号車は村田、小河、元嶋とバトンをつないでいく。86号車も中盤スティントを担当した井口卓人が必死に追い上げるが、20秒以上のギャップを縮めることができない。

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またST-5クラスは、予選からNo.88村上モータースMAZDAロードスター ND(村上博幸/筒井克彦)がレース序盤から他を圧倒。順調に周回を重ねていった。

 ST-4クラスは残り1時間を切って2位争いが白熱。ペナルティでの遅れから順位を取り戻した86号車(蒲生尚弥)と、変則的な戦略で上位進出を狙ったNo.55 SunOasisネッツトヨタ東埼玉86(たしろじゅん)、そして前半のロングスティントにして順位を上げてきたNo.52 埼玉トヨペットGreenBrave86(脇阪寿一)がコース上で相対する。

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 残り50分で最終ピットストップを終えた52号車。脇阪寿一が乗り込み、2番手でコースに復帰を果たす。86号車と55号車が接近。特に序盤のペナルティの遅れを何としても取り戻そうと蒲生が積極的に仕掛けていくが、大ベテランの脇阪も懸命にブロック。各コーナーで一進一退の展開が続き、集まった観客も3台のバトルに釘付けになった。

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 しばらくこう着状態が続いたが、残り10周を切ったところで4番手で様子を伺っていた55号車がスパートをかける。102周目1コーナーで蒲生をパスすると、その勢いで104周目に脇阪をオーバーていく。一気に2番手に浮上した。さらに蒲生も残り3周で脇阪を攻略に成功。なんとか表彰台圏内を確保した。

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 結局、後続のバトルにも助けられ最後は独走で13号車が優勝。開幕2連勝を勝ち取った。2位には55号車、3位には86号車、4位に52号車と続きトップ4がトヨタ86というレースになった。またST-5クラスはNo.88村上モータースMAZDAロードスター ND(村上博幸/筒井克彦)が優勝した。

吉田 知弘(Tomohiro Yoshita)

投稿者プロフィール

フリーのモータースポーツジャーナリスト。主にF1やSUPER GT、スーパーフォーミュラの記事執筆を行います。観戦塾での記事執筆は2010年から。翌年から各サーキットでレース取材を重ねています。今年はSUPER GTとスーパーフォーミュラをメインに国内主要レースをほぼ全戦取材しています。
初めてサーキット観戦される初心者向けの情報コーナー「ビギナー観戦塾」も担当。

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