【SGT】2016第8戦もてぎ:GT300はVivaC 86 MCが今季2勝目!土屋/松井組が涙の初タイトルを獲得!

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2016年のSUPER GT最終戦もてぎ。GT300クラスはNo.25VivaC 86 MC(土屋武士/松井孝充)が今季2勝目を飾り、悲願のチャンピオンを獲得した。

週末に2回レースを行う変則的スケジュールの2日目。全車ノーウェイトとなった中での予選は、No.31TOYOTA PRIUS apr GT(嵯峨宏紀/中山雄一)がポールポジションを獲得。1ポイントを追加しトップの25号車とは13ポイント差に。わずかな可能性を残し決勝レースに向かった。

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午後の決勝ではスタートから31号車が先行。そこにノーウェイト勝負の開幕戦を制したNo.65LEON CVSTOS AMG-GT(黒澤治樹/蒲生尚弥)が追いかける展開となった。一方25号車は6番手からスタートするが、直後の位置どりが良くなかったこととレース戦略面もあって、10番手まで後退。このままチャンピオンは31号車の手に渡るため、挽回が必要だったが、彼らは今年何度も実行して来た「タイヤ無交換作戦」を敢行する。

クラス16周目になったところで、ピットインし土屋から松井へ交替。同じ周に65号車も作業を行うが、こちらはタイヤ交換を行なったため作業時間がかかった。25号車は迅速に作業を済ませ逆転。実質2番手の位置まで浮上したことになる。

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これをみて31号車も17周目にピットイン。25号車に対抗するかのようにタイヤ無交換作戦を行い、トップを死守する。25号車は、このままの順位でもチャンピオンは決まるのだが、前半に土屋がしっかりタイヤをセーブしたこともあり、後半の松井は力強い走りを披露。少しずつ31号車の中山に近づいていくと34周目のV字でインに飛び込む。一発でオーバーテイクを決めてトップへ浮上した。その後も初のチャンピオンに向けて順調に走行を続けたが、残り10周を切って31号車が再接近。1秒を切るところまで迫ってくる。

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しかし松井も最後まで集中力を切らさずトップを守りきり、チェッカーフラッグ。今季2勝目を飾るとともに悲願のシリーズチャンピオンを決めた。2位には31号車、3位にはNo.4グッドスマイル初音ミクAMG(谷口信輝/片岡龍也)が入った。

このれーすをもって、土屋は第一線を退き、来年からはチームの運営とエンジニアに集中する。これまでGT300、GT500、まだフォーミュラ時代も含めてシリーズチャンピオンの経験がなく、これが最後のチャンスだったが、最後の最後で王座を手にし大粒の涙を流して喜んでいた。

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また、昨年から導入されたマザーシャシー勢でのチャンピオン獲得も初めて。「打倒ワークス」を合言葉に戦っていたTeam TSUCHIYAの団結力と底力で掴んだ栄冠となった。

吉田 知弘(Tomohiro Yoshita)

投稿者プロフィール

フリーのモータースポーツジャーナリスト。主にF1やSUPER GT、スーパーフォーミュラの記事執筆を行います。観戦塾での記事執筆は2010年から。翌年から各サーキットでレース取材を重ねています。今年はSUPER GTとスーパーフォーミュラをメインに国内主要レースをほぼ全戦取材しています。
初めてサーキット観戦される初心者向けの情報コーナー「ビギナー観戦塾」も担当。

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