【SGT】2017第3戦オートポリス:大波乱となった第3戦オートポリス、GT500はau TOM’S LC500、GT300はVivaC 86 MCが優勝

©︎H.Yoshii

2017年のSUPER GT第3戦「SUPER GT in KYUSHU 300km」の決勝レースが21日、オートポリスで開催。GT500はNo.36 au TOM’S LC500、GT300はNo.25 VivaC 86 MCが優勝を飾った。

GT500クラスは、No.100RAYBRIG NSX-GTがポールポジションからスタートし、山本尚貴が他を圧倒。4周を終えた時点で早くも6秒ものリードを築いた。

しかし、4周目の最終コーナーでNo.8 ARTA NSX-GTとNo.31 TOYOTA PRIUS apr GTがクラッシュ。2台がコース上で立ち往生し、セーフティカーが導入された。

幸いドライバーに怪我はなかったが、オイル処理も行われたため、13周終わりまでSC先導が続いた。

レース再開以降は、開幕戦から勢いがあるレクサス勢が本領を発揮。特にウェイトが軽いNo.1DENSO KOBELCO SARD LC500(ヘイキ・コバライネン)とNo.36au TOM’S LC500(ジェームス・ロシター)が順位を上げ、100号車の背後へ。

それでも山本は、GT300のマシンをうまく使いトップを死守し。33周を終えたところでピットイン。さらに2番手の1号車も同時ピットインをする。ここで迅速な作業をみせた1号車が先にピットアウトし、逆転。

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さらに36号車も35周を終えたところでピットインしトップのままコースに復帰。レクサス勢がトップ2を独占した。さらに100号車の伊沢はなかなかペースが上がらず。4番手以下の集団とのバトルに飲み込まれ、優勝争いはまたしてもレクサス同士の争いとなった。

最初は力強くリードしていた36号車の中嶋一貴だったが、徐々にペースが伸び悩み始める。そこに1号車の平手晃平は、コース後半の上りセクションで、アウトに膨らんだところを見逃さずインに飛び込む。しかし、切り返しの左コーナーで接触。平手はスピン。復帰を試みた際に、後方からきたNo.50 Ferrari 458 GT3と接触。左フロントサスペンションにダメージが及び、無念のリタイアとなってしまった。

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36号車も右フロントにダメージを負いながらのレースとなったが、最後まできっちり走り抜気トップチェッカー。待望の今季初勝利を手にした。2位には終盤に素晴らしい追い上げをみせたNo.17 KEIHIN NSX-GT、3位には100号車が入り、ホンダ勢が表彰台を確保した。

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GT300クラスは、序盤からNo.25 VivaC 86 MCとNo.61SUBARU BRZ R&D SPORTとの一騎打ち。

途中のピットストップで61号車が一時前に出る場面もあったが、すぐに25号車が逆転し、レースをリードしていく。

しかし、終盤になって燃料ポンプのトラブルが発生し、ペースダウン。最終ラップでは61号車に迫られてしまうが、なんとか順位を守りきりトップのままチェッカー。わずか0.091秒差と僅差の結果となった。

2位には61号車、3位にはNo.55 ARTA BMW GT3が入った。

吉田 知弘(Tomohiro Yoshita)

投稿者プロフィール

フリーのモータースポーツジャーナリスト。主にF1やSUPER GT、スーパーフォーミュラの記事執筆を行います。観戦塾での記事執筆は2010年から。翌年から各サーキットでレース取材を重ねています。今年はSUPER GTとスーパーフォーミュラをメインに国内主要レースをほぼ全戦取材しています。
初めてサーキット観戦される初心者向けの情報コーナー「ビギナー観戦塾」も担当。

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