フォーミュラニッポンの決勝1から、わずか45分後、スーパーGT300クラスの決勝第1レースが行われた。
ポールポジションは#43ARTAガライヤの高木真一、2位に#74aprカローラ国本雄資のフロントロー対決となった。
今回のスーパーGTの特別戦ルールは、ドライバー交替がないという事と、グリッドに静止してのスタンディングスタート方式でスタートする事だ。
いつも動いた状態での「ローリングスタート方式」に慣れているGTドライバー達。果たしてどんなスタートになるのか?と心配半分で見つめている中、レッドシグナルが全て消えスタート。22周の「GT300が主役となる」スプリントレースが始まった。
特にエンストするマシン、クラッシュするマシンもなく1コーナーはスムーズに通過。ガライヤ、カローラの順でレースが進んでいく。
しかしガライヤは序盤からペースが上がらず、後退していってしまう。代わりにトップに立ったのは74号車のaprカローラアクシオ国本だ。しかし、その国許に対し「マシン性能の高さ」でイギリスの高級車アストンマーティンを操る吉本大樹が迫り、スピード勝負で抜き去っていく。
この時点で22周レースの半分が終了。
ここからGT300だから見られる「夢のような大バトル」を富士に詰め掛けたファンは目撃する事になる。
前半の猛追でタイヤの消耗が進むアストンマーティン吉本、そこにスピードは伸びないがコーナーでの速さで吉本に勝負を仕掛ける2位国本、さらに前半からコツコツとペースをコントロールし、タイヤを温存してきフェラーリF430の平中による。“イギリスの高級車”vs“日本の大衆車”vs“イタリアのスーパーカー”が2秒以内の接近状態で大バトルを繰り広げた。
最終的に3位フェラーリがカローラを抜き、19周目の1コーナーでアストンマーティンに勝負を仕掛ける。もちろん首位を守りたい吉本も必死に応戦、1コーナーから並んだままコカコーラコーナーに向かう。この際に吉本が故意に幅寄せ、マシン接触を行ってしまう事になるが、平中は動揺することなく、1位に躍り出る。
こうしてGT300でしか実現しない、夢のようなラインナップによるバトルはフェラーリF430が勝利。
特にドライバーの平中は、1時間前に行われたフォーミュラニッポン終了後すぐに、全く性能の違うGTマシンに乗り換え、見事優勝を飾った。
スーパーGT(GT300):決勝第1レース
レース結果(暫定)
1位:No.11平中克幸「フェラーリF430」(22Laps)
2位:No.66吉本大樹「アストンマーティン」(+2.325)
3位:No.74国本雄資「カローラアクシオ」(+3.031)
※レース後、No.66と、No.25が審議対象となっているため、正式結果が出次第、改めてお伝えする。
未承認 2011年01月28日(金)00時08分 編集・削除
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