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0.001秒を争う大激戦となったGT300クラス予選は、ハンコックポルシェがPP獲得

フェラーリ、BMW、ランボルギーニ、ポルシェなど、ヨーロッパで活躍するレーシングマシンも参戦しているGT300クラスの今季最初のポールポジションは33号車のハンコックポルシェが獲得した。

予選1回目でトップタイムを記録したハンコックポルシェ。しかし、その「頂点」の座を狙うべく、15時から始まったスーパーラップでは、ライバル達が反撃にかかる。

特に5番目出走のPACIFIC NAC イカ娘フェラーリ。今季から「痛車」仕様になり、ファンからも注目を集めているフェラーリF430が1分43秒181という好タイムを記録。その後にタイムアタックした初音ミクBMWはイカ娘には勝てず、さらにZENTポルシェは100Rでスピンを喫し、タイムアタック失敗に終わる。

このまま「イカ娘フェラーリのポールポジション獲得か?」と思われたが、続く88号車のJLOCランボルギーニを駆る関口雄飛が1分42秒257でトップに立つ。最終アタッカーとなったハンコックポルシェは影山正美がスーパーラップを担当したが、わずか0.031秒届かず2位となった。

これにより、88号車JLOCランボルギーニがポールポジション獲得かと思われたが、スーパーラップ後の車体重量検査で、規定を下回る重量だったと事が確認されたため、予選タイムが抹消され、33号車のハンコックポルシェが繰り上がりでポールポジションを獲得した。

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影山正美
「こういった形でここ(記者会見)の場にいることは、複雑です。スーパーラップで劣っていた事は字事実でした。実際には関口の方が速かったですし、(タイム抹消になってしまった事が)かわいそうだと思います。震災の後、スケジュールも変更され、この富士GTも開催できるか分からない中で、今日こうして走り出す事ができて、関係者の皆様には感謝したいです。走り出しの感触は良かったです。事前に1回テストできたことが大きく影響しましたが、金曜日のフリー走行から、とにかく一生懸命マシンを煮詰めて、決して楽な状態でポールを獲得したわけではありませんでした。明日は雨に強いハンコックタイヤなので、負ける要素が少ないから、勝ちに行きたいです。また、今日のポールをとるまでに藤井選手のとても良いアシストをしてもらったので、その事にも感謝です。」


藤井誠暢
「まずは、こういった震災後の難しい状況の中で、レースを開催してくれた関係者の皆様に感謝したいです。震災後、チームのみんなも不安が多い中、本当にコツコツとやってくれたから、金曜日のフリー走行からマシンの状態が良かったです。でも、そこからスーパーラップまで手を抜かずに作業をし続けたので、ポールポジションを獲得する事ができました。明日、雨の予報ですが雨に強いハンコックです。これを強みにして、また明日もこの場(優勝者の記者会見場)に戻ってきたいです。」

『記事:吉田 知弘(ビギナー観戦塾)』