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雨のGT富士決勝、33号車ハンコックポルシェが独走でポールトゥウィン

SUPER GT Rd.2富士GT400kmレースのGT300クラスは、予選に引き続き33号車のハンコックポルシェが制した。

昨日のスーパーラップでは、88号車の失格により、繰り上がりでポールポジションを獲得したハンコックポルシェ。大雨となった決勝レースは、安全のため、セーフティーカー先導でのスタートとなった。この最中に、彼らの最大のライバルと言われていた11号車のJIM GAINERフェラーリ458がスピンしコースアウト。さらにペナルティも受けたため、大きく後方に後退。

5周目にレースがスタートするが、そこからライバルを圧倒する速さを見せ、気づけば2位以下に30秒以上の大量リードを築いていた。
後半、2番手の藤井にドライバーチェンジした頃には、後方に沈んでいた11号車が2位に浮上し、ハンコックポルシェに対して追撃を開始していた。

しかし、51周目に雨によるコース状況の悪化、視界不良により、赤旗が提示、レース終了となった。

これにより、33号車のハンコックポルシェがポールトゥウィンを飾った。
また、スタートドライバーを務めた影山正美は、レース翌日の5月2日が43歳の誕生日。レース前に行われたピットウォークでは、チームからケーキやプレゼントが用意され、祝福を受けていた。これで、自分自身でレースを作り、チームとしても勝利を収め、彼にとっての最高の誕生日プレゼントとなった。


2位には、素晴らしい追い上げを見せた11号車のJIMGAINERフェラーリ458の平中/田中組。今回は2位に甘んじたが、テストなしのぶっつけ本番で、これだけの速さ・強さを発揮した。今シーズンの台風の目になる事は間違いなさそうだ。

3位は、25号車のZENTポルシェの都筑/土屋組。途中まで2位を走行していたが、終盤でのミスが響き、3位となった。

ファイル 286-1.jpg ファイル 286-2.jpg

なお、GT300クラスも、表彰式でのシャンパンファイトはドライバーの意思により、自粛された。

<インタビュー>

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影山正美
「まずは、(昨日同様)東日本大震災で被災された方にお見舞い申し上げます。そして、こういった状況の中レースを開催していただいた関係者の皆様に感謝いたします。昨日は思わぬ形で、ポールポジションを獲得、そしてレースも優勝できて、明日の自分の誕生日を祝う事ができました。スタート前は、長いシーズンオフからのレース1発目になるため、ナーバスになっていましたし、スタート前の天候で、タイヤをインターミディエイト(小雨用)にするかウエット(豪雨用)にするか迷ったのですが、結果的にウエットを選んだのが当り、またライバルのミスにも助けられ、勝つ事が出来ました。」

藤井誠暢
「まずは、こういった状況の中、無事にレースを終了できたこと、そして優勝できたことに心から感謝いたします。このレースのために、チームも先が見えないシーズンオフの中、きっちり準備をしてくれ、さらに少ない時間の中でもテストの機会が与えられた事が大きかったです。後半は雨が強くなって、正直走りたくないコンディションだったのですが、影山選手が前半で築いてくれたリードもあり、なんとか最後までマシンをコースにとどめる事ができました。あの難しい状況の中で、最後までトップを守りきって帰ってこれた事にホッとしています。」


『記事:吉田 知弘(ビギナー観戦塾)』