[予選で今季初PPを獲得したジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(撮影:SHIGE)]
7月17日、予選・決勝の1Dayレースとなるフォーミュラ・ニッポン第3戦。その予選が午前8時10分から約1時間にわたり行われ、2010年王者のジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(チーム・インパル)が今季初のポールポジションを獲得した。
今日も快晴に恵まれた富士スピードウェイ。通常とは異なり、日曜日早朝に予選、午後に決勝が行われる1Dayレース方式となった。
0.001秒を争う大激戦の展開となった、今回の予選。優勝候補として毎回注目を集めていた小暮卓史(NAKAJIMA RACING)が、Q2で敗退する波乱がある中、昨日のフリー走行から絶好調のインパル、TOM'Sの4台は順当にQ3へ進出。
ポールポジション争いの注目が集まったQ3は、昨年の王者オリベイラ、平手、一貴、ロッテラーの順でタイムアタックを開始。ここで、オリベイラとロッテラーが1分25秒263の同タイムを記録。ルール上、先にタイムアタックを計測し終えたオリベイラが上の順位を獲得する事になり、オリベイラが今季初のポールポジションを獲得した。
[PPのオリベイラと同タイムを記録し、2位になったアンドレ・ロッテラー(撮影:SHIGE)]
2位はタイムアタックのタイミングで涙をのんだロッテラー、3位には現在ランク首位の中嶋一貴が入った。
注目の決勝は、この後14時40分から44周(2回のピット・タイヤ交換義務)で争われる。
1位:1ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(チーム・インパル)
1分25秒263
「フリー走行からクルマの状態も良く、タイムも出せていたので、自信を持って予選に臨む事ができた。予選でも思い通りの走りができ、ポールポジションを獲得できた。(Q1では1回のみのタイムアタックで終了しましたが?)Q1は、Q2に進めるトップ12人の中に入れば良いという考えでいたし、1回のタイムで12位以内に入る自信があった。だから1回のみでタイムアタックを済ませ、残りのタイヤは決勝に温存する戦略にした。」
2位:36アンドレ・ロッテラー(ペトロナス・トムス)
1分25秒263(+0.000)
「マシンの状態もよく、良い予選が出来た。JP(オリベイラ)と同タイムだったのだから、せっかく同タイムなのだから、同じポジションからスタートしたかった。今回は、非常にタイトな戦いになっていて、少しのミスも許されず、タイムアタックに出るタイミングで勝敗を決することになるほど、みんなの速さが拮抗している。」
3位:37中嶋一貴(ペトロナス・トムス)
1分25秒330(+0.067)
「調子も悪くなく、インパルの2台が速く、彼らに追いつくためにマシンのセットアップを進めてきた。予選が良くないというところが課題だったので、クルマの部分でも人間の部分(自身のミスをなくす)でも、課題を克服できるように、色々アイディアを出して、準備してきた結果が出た。良い手応えを掴む事ができた予選だった。」
『記事:吉田 知弘』