スポーツランドSUGOで行われたSUPER GT第4戦SUGO250kmRace。GT300は、ここまで勝ち星がなかったNo.14SGチャンギIS350(折目遼/アレキサンドレ・インペラトーリ)が優勝を飾った。
No.43ARTAガライヤ(高木真一/松浦孝亮)がポールポジションでスタートしたGT300のレース。序盤から激しい順位争いが繰り広げられ、予選から調子のよかったNo.14SGチャンギがトップに躍り出る。しかし、ここから「SUGOの魔物」がGT300のマシン達に牙をむき出す。
レース前半、2位を激走した62R&Dレガシィだが、25周目に痛恨のスピンを喫し後退。代わって2位に立ったNo.4初音ミク・グッドスマイルBMW。前回マレーシアで優勝した勢いのまま、1位SGチャンギに迫ったが、43周目の1コーナーでNo.12カルソニックIMPUL GT-Rと接触。コース復帰に時間がかかり、順位を下げてしまう。
最後にSGチャンギのライバルとなったのが、No.2エヴァンゲリオンRT初号機紫電。タイヤ交換を終盤まで行わない作戦でピットに入りタイヤ交換を行うが、ピットアウト直後にトラブルでスロー走行になってしまうトラブルが発生。再びピットインを余儀なくされ、こちらも13位まで後退してしまう。
他のマシンに続々とトラブルが起きる中、地道に周回を重ねたSGチャンギIS350がトップチェッカーを受ける。今季FIAGT勢の驚異的な速さ・強さに圧倒され続けてきたが、ウエイトハンデや性能調整の影響が大きく出やすいSUGOでのレースで、見事、今季では“国内メーカー勢初の優勝”を勝ち取った。
2位にはNo.74aprカローラアクシオGT(新田守男/国本雄資)、3位にはNo.43ARTAガライヤ(高木真一/松浦孝亮)につけ、こちらも今季初となる表彰台の3台全てが国内メーカーのマシンという事になった。
『撮影:SHIGE』
『記事:吉田 知弘』