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【モータスポーツジャパン2011】今年も開幕!お台場にモータースポーツがやってきた!

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毎年、東京・お台場の特設会場で大規模なモータースポーツイベントとして開催されているモータースポーツジャパン2011フェスティバ イン お台場」が今年も開幕。初日の29日は晴天ということもあり、早朝から多くのファンが会場に訪れた。

メインイベントとなるデモ走行エリアでは、フォーミュラニッポン、SUPER GTをはじめ、F3のマシンやラリーカー、さらに往年の名レーシングカーがデモ走行を披露。普段サーキットに行くのが困難で、なかなか生でレーシングカーが走っている姿を観る機会がないファンも多く、どのセッションも観覧エリアは満員となった。

フォーミュラニッポンはNo.32小暮卓史(NAKAJIMA RACING)がデモ走行を担当。さらにエリア内でピット作業のデモンストレーションも行われ、まさにレース本番と同じような緊張感と興奮に包まれた。

SUPER GTでは、昨日までツインリンクもてぎでテストをしていた今年仕様のNo.36PETRONAS TOM'S SC430を中嶋一貴がドライブした他、No.1ウイダーHSV-010(午前:小暮卓史/午後:伊沢拓也)や2008年仕様のNo.23XANAVI NISMO GT-R(午前:松田次生/午後:本山哲)が登場。さらに、2006年仕様のTOM'S SC430も登場し、アンドレ・ロッテラーが豪快なデモ走行を披露。午後のセッションでは2002年仕様のエッソウルトラフロースープラも走行に加わり、当時も同マシンでドライブしていた脇坂寿一が、懐かしいマシンを走らせた。

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一方、デモ走行エリアの反対側には、ホンダ、トヨタ、日産、スバルなどの自動車メーカーが中心となった大きなブースが立ち並んでおり、サーキットでのピットガレージを限りなく再現された展示スペースも間近で見ることが出来るようになっている。
デモ走行に向けてのエンジンを暖気するシーンでは、エンジン音を聞きつけて、会場内のファンが各ブースに駆け寄って、熱心にマシンメンテナンスの様子を見入っていた。
また、普段では近づく事すら許されないGTマシンやFNマシンを使っての乗り込み体験やタイヤ交換体験のコーナーも用意され、普段は絶対に間近で見たり、触ることが出来ない「モータースポーツのワンシーン」に触れていた。

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実際にタイヤ交換を体験したファンも「前から(タイヤ交換)やってみたいと思っていましたが、本当に出来て嬉しいです。いい経験をさせてもらいました!」「工具(インパクトレンチ)が思ったより重くて、実際にやると緊張して難しかった」など、タイヤ交換初体験の感想を語っていた。

この他にも、会場内では11月11~13日に開催されるJAF Grand Prix FUJI SPRINT CUP 2011のブースも出展。今季SUPER GT(GT500クラス)でチャンピオンを飾ったNo.46SRoad MOLA GT-Rのマシン、フォーミュラニッポンのNo.1ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(TEAM IMPUL)のマシンなど、同レースに参戦予定のマシンが展示され、ファンが多くのファンが記念撮影を行っていた。隣の富士スピードウェイブースではJAFGPの観戦チケットや東西対抗戦の応援マフラーも先行販売されており、こちらもJAFGP観戦予定のファンが興味津々に覗き込んでいた。

モータースポーツをメインテーマとしたA会場以外でも、様々な“クルマ”に関するイベント会場が設けられ、B会場では話題のスーパーカー、新型車の試乗コーナーや親子で学べる安全運転・交通安全コーナーは土曜日から大盛況。レプリカカーやヒストリックカーが展示されているC会場にはメインステージも設けられ、ドライバートークショーやサイン会で終日盛り上がった。

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そして、イベント初日の最後のデモ走行イベントとして、1991年のル・マン24時間耐久レースの総合優勝マシンであるマツダ787Bが登場。ドライバーは、当時もル・マンで同マシンを走らせていた寺田陽次朗にが担当した。
世界三大レースの一つとして有名で過酷と言われているル・マン24時間耐久レース。今季SUPER GTで戦うアンドレ・ロッテラーとブノワ・トレルイエが総合優勝したことも記憶に新しい。そのル・マンで、日本車として初めて総合優勝を果たしたマツダ787B。あれから20年が経ち、その記念としてモータースポーツジャパンでのデモ走行が実現した。

当時のル・マン制覇を振り返り、寺田氏は「この間のようです。当時、僕は56号車に乗っていたのですが、メルセデスを逆転してトップに立った瞬間の55号車の走りやサーキットの雰囲気を今でも覚えています。相手がトラブルでピット作業が長引く間に、2周遅れが1周になり、同一周回になって逆転。その時は“こんなに隠れマツダファンがいたのか?”というくらい、グランドスタンドが盛り上がりましたね。」

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短いインタビューの後、寺田氏はマシンに乗り込み、エンジン始動。ちょうど、お台場夕暮れの時間帯で、夕方も夜も朝も走り続けるル・マン24時間レースを思い起こさせるようなデモ走行。
現役時代から20年経った今でも、甲高い4ローターのロータリーサウンドが響き渡り、観覧エリアのファン全員がマツダ787Bに釘付け。
お台場の特設会場は、ほんの一瞬だけ1991年のル・マン サルテサーキットに“タイムスリップ”したような、不思議な時間が流れた。

こうして、大盛況のうちに初日の全日程が終了したモータースポーツジャパン。
明日、日曜日も午前9時から各イベントが開始され、今日とほぼ同じマシンがデモ走行を披露する。さらに明日はインディカーで活躍する佐藤琢磨も来場予定。

明日、お時間がある方、お台場の会場に来場可能な方は、入場無料(一部エリアのみ有料)なので、是非モータースポーツジャパン2011に足を運んでいただきたい。

『記事:吉田 知弘』