13日から開幕した東京オートサロン2012。一般公開が始まった午後から会場内は、どこのブースも満員状態になるほどの盛り上がりを見せている。

東京オートサロンは市販車にチューニング、ドレスアップを施した「カスタムカー」の展示がメインであり、多くのファンの間でも「東京オートサロンはカスタムカーの展示会だから、あまり好きじゃない」という方も多いかもしれない。

しかし、今年の東京オートサロンではSUPER GTのマシンを中心に多くのレーシングカーが展示され、注目を集めている。

まずは、東ホール。こちらにはすでに紹介をしたSUBARUの新型GT300マシン「BRZ」をメインに展示しているSUBARUブース。BRZの隣には2011年に大活躍したレガシィB4も展示されている。

その隣にあるグランツーリスモブースではGT5収録のためにレッドブル・レーシングが設計・開発に携わった「レッドブルX2010」の1/1スケールモデル。残念ながら実走行が可能なモデルではないものの、ゲームの世界で登場する超モンスターマシンが1/1サイズで完全再現されている。特にGT5ファンにとっては見逃せないブースだ。

また中ホールに大きく展開するホンダブースでは東京モーターショーで発表した新型コンパクトモデル「N BOX」といった市販車から2011年のSUPER GT参戦車両No.17KEIHIN HSV-010が展示されている。その隣にある無限ブースでは2011年に山本尚貴が駆った16号車のフォーミュラニッポンマシンと、TEAM無限のピットガレージが再現されている。時間帯によってはメカニックの手により、その場でマシンが解体され、普段のガレージ内でメンテナンスを受ける状態のFNマシンも間近で見ることが可能だ。
ホンダブースの向かいにはRAYBRIG（スタンレー電気）ブースがあり、ここではRAYBRIG NSXが展示中。なお、明日14日にSUPER GTに参戦するチーム国光が2012年の体制発表を行う予定。どのようなドライバーズラインナップになるのか、楽しみだ。

最後に西ホール。こちらのメインはブリヂストンやヨコハマタイヤなどのタイヤメーカー。そして日産（NISMO）ブースが大きく展開している。こちらにも2011年にGT500クラスで3勝を挙げたMOTUL AUTECH GT-Rされており、会期中に何度かタイヤ交換のデモンストレーションを行ってくれる。

この他にもホイールメーカーのRAYSブースには2012年に参戦すると噂の「プリウスGT300仕様」のマシンが展示されており、コックピット内やエアロパーツを見ると立派なGTマシンだが、実は中身は市販と変わらない「ハイブリッドカー」という話も。
こちらも2012年のSUPER GTを盛り上げる一台になりそうだ。

この他にも一度に紹介しきれないほど、魅力的な“カッコいい”マシンがたくさん集まっている東京オートサロン。是非14、15日は幕張メッセに足を運んでいただきたい。

『記事：吉田 知弘』