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ピレリタイヤが2012年のF1タイヤを発表。昨年以上に柔らかいコンパウンドを投入予定

Pirelli_2012 F1_Tyres_04

今年もF1に参戦する全チームにタイヤを供給するピレリが、2012年用のタイヤを発表した。

昨年からタイヤ供給を始めたピレリタイヤ。2010年までタイヤ供給を行ってきたブリヂストンとは異なり、あえて消耗の早いタイヤを開発。これにより何回もタイヤ交換をしなければいけないレースでの、各チームの戦力の差やコース上でのオーバーテイクの機会を増やす要素となった。

ピレリ会長のマルコ・トロンケッティ・プロヴェーラ氏は2011シーズンを振り返って「昨年は良い経験ができた。各チームからは2011年のようなレースを盛り上げるキャラクターを持ったタイヤを引き続き供給してほしいと依頼された」とコメントした。

今回発表された2012年用のF1タイヤ。晴れ用のドライタイヤはスーパーソフト、ソフト、ミディアム、ハードの4種類。雨用のレインタイヤはインターミディエイト(小雨用)とウエット(豪雨用)の2種類。今年も、タイヤ側面のロゴを色分けする事で、誰がどのタイヤを装着しているかを見分けられる仕組みが採用される。

Pirelli_2012 F1_Tyres_05

ロゴの色分けについては、ドライタイヤは昨年同様に「スーパーソフト:赤」「ソフト:黄」「ミディアム:白」「ハード:銀」の4色。レインタイヤは「インターミディエイト:緑」「ウエット:青」と一部変更されている。

昨年は“P ZERO”ブランドで統一されていたF1タイヤだが、今年はドライタイヤのみ“P ZERO”で、レインタイヤは新たに“Cinturato(チントゥラート)”の名称が使われる事になった。この“Cinturato”は、1950年代にピレリがF1参戦していた頃に使用されていた名称で、久しぶりの復活となる。

この他にも2012年用のタイヤの特性についても発表され、特にドライタイヤではソフト・ミディアム・ハードの3種類のコンパウンドが見直された。昨年仕様のものより柔らく、タイヤの持ち味が最大限発揮される時間も長くなったほか、2012年の空力レギュレーション変更に伴うダウンフォース低下を補うため、以前よりも四角い形状にして路面との接地面を増やすなど、タイヤの形状面も変更が入っている。

また、昨年は各レースに持ち込まれる2種類のドライタイヤの性能差が大きく、1ラップあたり1.2~1.8秒のパフォーマンスギャップがあったが、今年はコンパウンドの見直しで、その差を0.6~0.8秒(約1秒以内)に収めることを目標にしていくとの事。

この2012年用F1タイヤは、2月7日からヘレスサーキット(スペイン)で始まる今季初の公式合同テストでデビューする予定だ。

『写真:Pirelli』
『記事:吉田 知弘』