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全日本ロードレース選手権最終戦 MFJグランプリが鈴鹿サーキットで開催!

3月の震災の影響により、5月の SUZUKA 2&4 RACE で幕を開けた全日本ロード選手権も、ここ鈴鹿で最終戦をむかえる。
予選日には多くの2輪ファンが駆けつけた。

ピットウォークでは、初号機と弐号機の2台がピット前に整列!

ホンダの電動バイク「EV-neo」試乗会がGPスクエアで開催。
決勝日にはヤマハの電動バイクEC-03と電動アシスト自転車の試乗会が開催される予定。

11月27日に開催される世界最小年レース「STRIDER-1 SUZUKA GP 2011」を前に、体験コーナーが登場!

ホンダブースには、先日のマレーシアグランプリのアクシデントで亡くなった、マルコ・シモンチェリの追悼コーナーを設置。

30日の決勝日には1980年の8耐で優勝したグレーム・クロスビーさんが来場し、様々なイベントに登場します。
また、ピットウォーク終了後には長年レース界で活躍した、水谷勝選手の引退セレモニーが開催されます。

JSB1000開幕戦決勝:予想通りの大激戦を制したのは王者秋吉

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鈴鹿2&4レースの「2輪代表レース」として開催されたJSB1000の決勝レースが、15日12時から鈴鹿サーキットで行われた。

15周のスプリントレースとなった決勝レース。ポールポジションは2010王者の秋吉耕佑。2位加賀山との予選タイム差は、わずかに0.013秒と大接戦の決勝レースが期待された。

注目のスタートでは、秋吉のダッシュがつかず、2位加賀山が1コーナーをトップで通過。しかし、その後のS字で秋吉がトップを奪い返し、ここから2分7秒台の驚異的なペースで独走をはじめる。

秋吉独走モードになり始めたレース前半でサーキットを沸かせたのが、緊急参戦を決めた伊藤真一。スタート後に5位に落ちてしまうが、その後ペースを上げて加賀山や中須賀を追い抜き、トップ秋吉に迫る。先日の東日本大震災で自らも被災した伊藤、すでにJSBを引退を表明していたが、「自分がいいレースをすることで、被災地に元気を届けたい」と緊急参戦。“東北地方に笑顔を取り戻すために、頑張るんだ”という気迫の走りを見せてくれた。

レース後半になると、序盤は独走だった秋吉のタイヤの消耗が進み始め、残り3周では、1位秋吉、2位中須賀、3位伊藤との差が0.5秒以内という大接戦の最終バトルとなる。しかし、追う中須賀にミスが出て、秋吉にリードを許してしまう。

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これで勝負が決し、秋吉がJSB1000開幕戦を制した。
そして、震災復興のために参戦を決めた伊藤は3位表彰台を獲得、表彰式でトロフィーを受け取る瞬間は、グランドスタンドから惜しみない拍手が送られた。

【レース後記者会見】
優勝:秋吉耕佑(F.C.C.TSR Honda)
「路面温度が予想よりも上がり、後半はタイヤマネジメントをする必要があった。そのため、コーナー進入時を抑えて“加速重視”の走りに切り替えてゴールを目指し、最後の3周だけはラストスパートをかけた。最後は中須賀がミスをしてくれたのが、最大の勝因だったね。」

2位:中須賀克行(YSPRacingTeamwithTRC)
「鈴鹿ではタイヤマネジメントがレースに大きく影響し、特にダンロップタイヤは後半のタイヤ消耗が気になったので、前半はタイヤマネジメントを意識してレースをした。最後、秋吉さんに追いついてシケインで仕掛けたのですが、それが大きなミスになってしまった。この週末は全体を通してよい流れではなかったので、こうして2位でゴールできて良かった。」

3位:伊藤真一(F.C.C.TSR Honda)
「今回、ここに来ている目的は“勝利を求める”というものではなく、とにかくベストな走りを見せて、被災者を元気にしたかったし、正直自分もげんきになりたかった。震災以降、地元にいるとレースの雰囲気とは全く関係なく、今も大変な生活を強いられている人が多い。その中で“自分に出来る事は?”と考えて、レースに出て元気を与える事ができればと思い参戦を決めた。レース後半は疲れてしまい、ペースも落ちてしまったけど、今回はまず完走する事が主の目的だったので、無理に攻めすぎないよう心がけた。また機会があったら、参戦したい。」

『記事:吉田 知弘(ビギナー観戦塾)』

JSB1000開幕戦予選:1位と2位との差は、わずか0.013秒!王者秋吉が競り勝ちPP獲得

フォーミュラニッポンの予選に先立ち、2輪レースのJSB1000の予選が10時40分から行われ、昨年のシリーズチャンピオンである秋吉耕佑がポールポジションを獲得した。

フォーミュラニッポン同様にノックアウト方式の予選となったJSB1000。Q1から他を圧倒する速さを見せ付けていた秋吉。しかし最終のQ3になると高橋、加賀山などのライバルたちが、打倒秋吉を言わんばかりにトップタイムに迫る走りをみせるが、最後は秋吉は意地でタイムを更新し、2位加賀山とは0.013秒差の大僅差でポールポジションを獲得した。

3位は昨年の鈴鹿8耐を制したムサシの高橋。こちらもトップ秋吉とは0.092秒差と、あと一歩だった。

また、東日本大震災で自身も被災し、被災者に元気を届けるために、緊急参戦を決めた伊藤真一も、Q1から果敢な走りを見せ、最終的には0.165秒差の4位となった。

このトップ4人が0.2秒以内にひしめく大バトルの予選となった。

秋吉が有利ではないか?という予想が大半だったJSB1000だが、明日の決勝レースは、最後の最後まで誰が勝つか分からないレースが期待される。

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[13/1000秒で開幕戦PPを獲得した秋吉耕佑(撮影:SHIGE)]

◆ポールポジションコメント◆
1秋吉耕佑(F.C.C. TSR Honda)
「予想以上に接戦になり、皆速かったので、明日は予選以上に気を引き締めて走らなければいけないなと感じました。明日も、今日と同じような天気になると思うので、精一杯頑張って良いレースができればと思います。」

『記事:吉田 知弘(ビギナー観戦塾)』

【2011鈴鹿2&4プレビュー】(後編):「被災者を勇気づけたい」伊藤真一がJSB1000に緊急参戦!

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フォーミュラニッポン開幕戦と全日本ロードレース選手権開幕戦が、同日開催される、鈴鹿サーキット恒例のレースイベント「鈴鹿2&4レース」が、いよいよ今週末の5月14・15日に開幕する。


今回も今年の鈴鹿2&4レースの見どころや、現地観戦情報をお伝えしていく。
第2回(後編)の今回は、全日本ロードレース選手権JSB1000の見どころをお伝えしていこうと思う。

前編:4輪「フォーミュラニッポン」
http://www.kansenzyuku.com/circuitdiary/diary.cgi?no=290


【昨年限り引退表明をした伊藤真一が緊急参戦!被災地に勇気を届ける走りに期待】
今年も「2&4」の2輪代表レースとして開催されるMFJ全日本ロードレースJSB1000クラス。当初、4月開催予定だった鈴鹿2&4のラウンドは、シリーズ第2戦となる予定だったが、3月の東日本大震災の影響で、第1戦筑波ラウンドは中止、鈴鹿2&4も予定より1ヶ月遅れでの開催となった。

このJSB1000の見どころは、昨年限りで同クラスを卒業した、国内を代表するライダー「伊藤真一」が緊急参戦を決定した事だ。
伊藤は宮城県在住で、3月の東日本大震災の被災者でもあるが、被災地を勇気づけたいと、鈴鹿2&4戦の参戦を決めた。

伊藤真一選手コメント(鈴鹿サーキット・リリースより)
「昨シーズンで全日本JSB1000からは卒業しましたが、3月の震災で僕自身も被災者になり、その僕がレースを走ることによって、被災者のみなさんを少しでも勇気づけることができればと思い、今回の鈴鹿2&4レースに出場することを決心しました。
ただ、震災後の一ヵ月は本当に慌ただしくて、とてもトレーニングができる状態ではありませんでした。正直なところ、被災地をまわって、いろいろと考えさせられることがたくさんありました。そしてモータースポーツに目を向けてみると、他のスポーツでもそうですが、少し元気がなくなってきている気がします。僕が育ったと言うか、僕を育ててくれたモータースポーツを少しでも元気にしたい。そんな気持ちもあって今回の参戦に踏み切りました。
鈴鹿サーキットは知り尽くしているサーキットだし、マシンに関しても、基本ベースは昨年型と同じだと思うので、僕自身のフィジカル面も含めて、心配は何もありません。
どこまでできるかは未知数ですが、出場するからには勝ちに行きます。昨年の最終戦では、秋吉選手にやられているし、中須賀選手も絶好調と聞いています。このふたりを含め、トップライダーたちといい勝負ができるように、しっかりと調整して臨みます」

2輪ファンの皆さんは、是非「被災者を勇気づけるために、走る」伊藤真一に惜しみない声援を送っていただきたい。

【新王者秋吉を中心に、今年も大激戦が予想されるJSB1000】
昨年、鈴鹿サーキットで行われた3レース全てで勝利し、初のシリーズチャンピオンを獲得した秋吉耕佑。もちろん、今年もチャンピオンを目指す秋吉だが、彼の快進撃を止めようとライバル達も準備を整えてきている。
まず、チャンピオン争いの有力候補となってくるのが、昨年ランキング2位の柳川明、同3位の高橋巧、同4位の中須賀克行の3人。特に昨年の鈴鹿2&4では秋吉、高橋、中須賀の3人が0.141秒差の中でチェッカーを受けるという大激戦となった。昨年は秋吉が勝ち、高橋、中須賀が涙を飲む結果となったが「今年こそは!」と打倒秋吉と意気込んでいるはずだ。

そして秋吉の新ライバルとして加わるのが、今年からMFJ全日本ロードレースに復帰する加賀山就臣。2003年から海外のスーパーバイクシリーズに参戦してきた加賀山、今年から「Team KAGAYAMA」で国内レース復帰を果たす。チーム監督は往年の名ライダー辻本聡氏。さらに2輪界では名門となるヨシムラのバックアップも受けるため、開幕戦からの活躍が期待される。

【JSB1000にも“エヴァンゲリオン”が参戦】
先日のSUPER GT富士ラウンドでも注目を集めた「エヴァンゲリオンレーシング」が、JSB1000にも参戦する。昨年の鈴鹿8耐で2輪デビューを果たしているエヴァンゲリオンレーシングたが、今年は全日本ロードレースにフル参戦。さらに鈴鹿2&4では弐号機もエントリーし、2台体制となる。
この鈴鹿サーキットでも「エヴァ旋風」が吹き荒れるかもしれない。


いよいよ今年も開幕間近となった鈴鹿2&4レース。
全日本ロードレースJSB1000クラスとフォーミュラニッポン。この国内を代表する2輪・4輪のレースを両方観戦できるイベントは、年間を通しても数少ない。

「普段は2輪だけ観る」「いつもは4輪だけ観戦」というファンも、是非この2レースだけは、“せっかく観に来たのだから”という感覚で席を離れずに両レースを観戦していってほしい。
きっと今まで観ていたレースでは気づく事の出来なかった「何か」を感じる事ができるはずだ。


『記事:吉田 知弘(ビギナー観戦塾)』

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