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日本GPを前に、小林可夢偉がスポーツ観光マイスターに任命される

日本GPを来週に控えた29日。日本代表としてF1にレギュラー参戦する小林可夢偉が「スポーツ観光マイスター」に選出され、その任命式が29日に観光庁で行われた。

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[左:溝畑観光庁長官から任命状を授与された小林可夢偉選手]
[右:スポーツ観光マイスターの名刺を手にする小林可夢偉選手]

<スポーツ観光マイスターとは?>
世界的・全国的に活躍するスポーツ選手(元選手)に「スポーツ観光マイスター」として任命し、あらゆる機会を利用してスポーツを核とした観光振興PRを行っていただき、スポーツ観光の一層の推進を図ること
(観光庁ホームページより)

スポーツ観光マイスターに任命されるのは、可夢偉が9人目。任命式は観光庁長官室で行われ、同時に溝畑観光庁長官と可夢偉の対談も行われた。

対談の中で溝畑長官は、「先日、APECでシンガポールの大臣が“F1があるから”ということで大臣会合を欠席されていた。それだけ“F1”というものを国全体で盛り上げて、それを国際観光の発展につなげようと力を入れているのが分かったよ」と、先日のAPECでの大臣会合でのエピソードを披露。

日本GPの経済効果は300億円と言われている。これだけの効果がある世界的イベントが日本にあるのだから、もっと有効に利用して国際観光の発展につながればと、溝畑長官も考えていらっしゃるようだ。

同じ意見を持っている可夢偉も「他の国の真似ではなく、歴史がある日本GPにしかできないことが必ずある。それを色々やっていきたいですよね。また初めてF1を観に鈴鹿に行く事は、とても勇気がいることです。F1だけを観に行くというは大変だから“周辺観光のついでにF1”と、周辺の観光施設を絡めていくと面白いですよね」と、日本GPの盛り上がりについての考えを披露した。

これに対し溝畑長官は「是非、そんなアイディアを“スポーツ観光マイスター”として観光庁に提言してください!2000年以降、アジア圏でのF1開催が増えてきて、どの国もF1に力を入れている。一方、長い歴史を持つ鈴鹿での日本GPは、“F1が日本に来て当たり前”と風化しつつある部分もあるから、日本GPも原点回帰して、F1開催の時期に国際イベントを集中させるなど、国際観光とつなげていきたいね」とコメントした。

この後、任命状を授与された可夢偉。同時にスポーツ観光マイスターとしてのバッヂと名刺も授与された。

最後に長官は「日本GP、自分も10日(決勝日)に応援に行きます!頑張ってな!あと、ハードスケジュールだろうから、体に気をつけて!」と体調を気遣いながらも、頑張って欲しいという熱い気持ちも込め、可夢偉とがっちり握手をかわしていた。

任命式の後に行われた報道陣のインタビュー取材を受けた可夢偉。前回のシンガポールGPでの「リタイヤ」というマイナスな結果を“頭の中から消し去って”、照準はすでに来週の鈴鹿に向いているのが印象的だった。

「今のマシンの状態だと決勝で優勝とか表彰台は厳しいですし、あまり求めていないです。とにかく(日本GPだからという特別な思いではなく)いつもレースと同じように今の自分にできることを精一杯やるだけ。まずはレースを最後まで走りきることに集中したいです」
また、「鈴鹿へはいつから行きますか?」という質問に対し、「水曜日(6日)に鈴鹿入りする予定です」と答えた。

特に母国でのレースだからと、肩に力を入れているわけでもなく、緊張している様子もなかった可夢偉。

いよいよ、多くの可夢偉ファンが待ちに待った「日本GP」が来週、開幕する。

【記事:吉田 知弘(ビギナー観戦塾】