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フォーミュラニッポン開幕戦予選:山本尚貴が完璧なタイムアタックで初PP獲得

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FN2年目で初ポールを獲得した山本尚貴の走り(撮影:SHIGE)]

午後1時30分から行われたフォーミュラニッポン開幕戦の公式予選。
予想通り大激戦となった予選は、2年目の山本尚貴(チーム無限)が、初のポールポジションを獲得した。

昨年、NAKAJIMA Racingからデビューし、ルーキー・オブ・ザ・イヤーを獲得した山本。今年はチーム無限に移籍してのシーズンとなったが午前中のフリー走行から、好調な走りを見せていた。

そして午後からの予選。さらに速さを増した山本はQ1でトップ通過、途中のQ2で小雨がパラつくシーンも見られ2位通過となるが、最終のQ3で1分40秒470という驚異的なタイムを記録。彼より後に計測をした小暮、オリベイラ、ロッテラーなどの大御所も彼のタイムを上回ることができず、参戦2年目の開幕戦で、見事初のポールポジションを獲得した。

チェッカーフラッグを受け、ピットに帰ってくる周の130Rで、チームから「(ポール)決まったよ!おめでとう!」と無線が入り、そこで初めて自分がポールになったを分かった山本。パルクフェルメ(車両保管所)では、拳を突き上げて喜びを爆発させた。

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2位には、NAKAJIMA Racingの、昨年の山本のチームメイトだった小暮卓史、3位は午前中のフリー走行で山本同様に絶好調だった塚越広大が入った。

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◆フォーミュラニッポン:トップ3記者会見◆
1位:16山本尚貴「チーム無限」/1分40秒470
「本当に嬉しいの一言です。テストの時からクルマの調子が良かったので、Q3に進出できるかという問題ではなくて、ポールポジション争いができる自信がありました。なので、Q1とQ2はいろいろな事を試して、最後のQ3ではパズルのように1ピースずつを当てはめて、本当に完璧なタイムアタックができました。明日の決勝レースは、ポールポジションの優位性を生かしてレースをしたいです。ただ周りには速い選手も多いので、あまり調子に乗らず、過信は持たず、でも自信を持って走りたいです」
Qポールポジションからのスタートは、FCJ以来となり、久しぶりとなりますが?
「正直、ポールポジションがこんなに重みがあるというか、こんなに素晴らしい、気分の良いものだとは思わなかったです。昨年は(隣にいる)小暮選手がポールポジションを取ってきて、自分はいつも小暮選手の後ろからスタートで“ポールポジションいいな”と憧れて、目標にしてきたものが、今回実現して嬉しいです。」

2位:32小暮卓史「NAKAJIMA Racing」/1分40秒827
「思うように上手く走れていなくて、フリー走行から不味いなと感じていましたが、少しずつマシンを良い方向に持っていって予選に挑みました。予選の各セッションで路面コンディションが変わって、特にQ2では雨が少し降っていたのですが、その状態が逆にマシン状態がよくQ3はポールを狙えると思ったのですが、Q3では逆に晴れてしまってマシンバランスが変わってしまって、ポールポジションを獲得できませんでした。いつもはQ2からQ3にかけてセッティングの見直しや変更の希望を出すのですが、今回はQ2で行けると判断した事が裏目に出ました。マシン状況・コース状況の判断ミスでした。」

3位:41塚越広大「チーム・ダンデライアン」/1分40秒876
「チームを移籍して最初のレースで、余計な事を考えず、普段通りにチームのプログラムに合わせて走って、それでどうなるかというところを心がけました。Q2は天候でバタバタしましたが、Q3はクルマの状況も考えると、このぐらいかなぁという感じでした。ただ、クルマが持っているポテンシャルを考えると、まだまだ出来るなと思いました。明日は、気負わずに気軽な気持ちでレースしたいです。」


今回、初のポールポジションを獲得した山本。コメントにもあったとおり、昨年の予選ではチームメイトだった小暮に、負けっぱなしだった山本。しかし、その小暮を打ち負かして、明日の決勝レースは堂々とポールポジションからスタートする事になる。

『記事:吉田 知弘(ビギナー観戦塾)』