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SUPER GT第4戦SUGOプレビュー

今週末、F1ハンガリーGP、鈴鹿8耐と、注目のレースが多数開催されるが、SUPER GTの第4戦菅生も行われる。

宮城県仙台市の郊外に位置するスポーツランドSUGO。今回、東日本大震災にとり大きな被害を受けた宮城県での開催ということで、いつもとは違う特別な意味を持った大会になる。

【被災地、宮城県でのSUPER GT開催】
今シーズンの全てのレースを東日本大震災復興支援大会と位置づけ「がんばろう!日本」を合言葉に活動しているSUPER GT。今回は被災地に近いサーキットでの開催となるため、被災された地域の方に少しでも元気になっていただければという思いから、約500名の被災者をサーキットへ招待。メインスタンドの専用指定席から決勝レースを観戦してもらうことになった。
県内の避難所からの移動は専用の送迎バスを13台用意。サーキットへの移動中は、初めてSUPER GTを観戦する方向けにFCJやF3で活躍する若手ドライバーがレースの解説・醍醐味などを紹介する。

このレースを通して、被災者の方々に今は味わう事が難しくなってしまっている「感動と興奮」を体感していただければ幸いだ。

【昨年は0.023秒差で決着!今年はどんなドラマが起きるのか?】
毎年、夏に行われるSUGO戦は、最終ラップ、最終コーナーでトップの順位が入れ替わり、僅差の状態でゴールを迎えることが多い。昨年もウイダーHSV-010をKEIHIN HSV-010がゴール直前で追い抜き、わずか0.023秒差で優勝を飾るという、昨年のハイライトとなるレースにもなった。おそらく今年も、昨年に負けないような白熱したバトルが見られることは間違いない。SUGOでは“ゴールする瞬間まで目が離せない”レースが、今年も展開される。

【GT500:今季未勝利のレクサス勢を中心に、今回も混戦模様】
GT500は開幕2戦を日産GT-R勢が優勝、第3戦マレーシアでもNo.46 SRoadMOLA GT-Rが2位に入るなど、大活躍を見せている。一方昨年のチャンピオンメーカーであるホンダ勢はNo.1をつけたウイダーHSVが第3戦で復活の優勝を果たし、2連覇に向けて反撃を始めている。そんな中、今年はまだ勝利がないのが、レクサス勢だ。開幕戦富士でNo.6ENEOS SC430が2位に入ったものの、それ以降は表彰台に上がれていない。長い直線を持つSUGOは、レクサス勢にとっては得意なコース。さらにポイントランキング上位陣はウェイトハンデが大きく、辛い戦いが強いられることが予想される。

チャンピオン争いのことを考えると、ここで1勝しておかないと厳しい状況になるだけに、まだ未勝利のチームにとっては正念場のレースとなりそうだ。

【GT300:海外勢が性能調整を受け、国内マシンにも勝機が?】
今シーズン、開幕戦から圧倒的な強さをみせているFIAGT勢。前回第3戦も初音ミクBMWが初優勝を飾るなど、ここまでの3戦全てで海外マシンがGT300クラスを制している。
しかし、異なるメーカーのマシンでも同一コンディションの中でレースをするように務めるSUPER GT。マレーシアからSUGOまでの間に、各マシンのパフォーマンスを分析し、吸気口の調整を行うなどの「性能調整」の最新版が発表され、今まで以上に海外勢は速さが抑えられることになった。これにより、今まで低迷していた国内メーカーのマシンの台頭が予想され、今まで以上に予想の付かないレースになりそうだ。


冒頭でも話したとおり、今週末は鈴鹿8耐やSUPER GT、F1など、モータースポーツイベントが多く開催されることになるが、観戦塾ではSUGOからも現地レポートを配信していく予定だ。

『記事:吉田 知弘』