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いよいよ日本GP開催間近!F1も2011シーズン後半戦に突入

約1ヶ月間の夏休みが終わり、2011年のF1世界選手権も、いよいよ後半戦に突入する。

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■2011F1世界選手権の後半戦スケジュール■
8月26日~8月28日:第12戦ベルギーGP
9月9日~9月11日:第13戦イタリアGP
9月23日~9月25日:第14戦シンガポールGP
10月7日~10月9日:第15戦日本GP
10月14日~10月16日:第16戦韓国GP
10月28日~10月30日:第17戦インドGP
11月11日~11月13日:第18戦アブダビGP
11月25日~11月27日:第19戦ブラジルGP

【ベッテル絶対有利が崩れ始めた前半戦】
今シーズンは開幕戦から2010年チャンピオンのセバスチャン・ベッテル(レッドブル)が絶好調。昨年は最速のレッドブルマシンを手にしながらも、ミスが多く、勝ちを逃したレースが多かったが、2010王者として「カーナンバー1」を付けた事が自信につながり、ミスを最小限に抑える走りを開幕戦から発揮。序盤の6戦を終わり、優勝5回、2位1回とライバルを圧倒した。

このまま、ベッテルの2年連続チャンピオンが決定するのも時間の問題かと思われたが、7月のイギリスGPから勢力図が少し変わり始め、ルイス・ハミルトン(マクラーレン)、ジェンソン・バトン(マクラーレン)、フェルナンド・アロンソ(フェラーリ)らがベッテルを抑えて優勝。「速いマシン」でスタートからゴールまで逃げ切っているベッテルに対し、ライバル達は「強いチーム戦略」で対抗。さらにマクラーレン、フェラーリのマシンも改良が進み、徐々にレッドブル陣営が絶対有利という状況がなくなりつつある。

イギリスGPでは、今季珍しくレッドブルチームがミス。タイヤ交換に時間がかかり、その間にアロンソが首位を奪い、独走した。続くドイツGPはベッテルにとって母国GP。彼の母国初優勝が期待されたが、逆にプレッシャーを感じ精彩を欠いてしまう。その隙にハミルトンが首位奪って今季2勝目を獲得した。そして、夏休み前の第11戦ハンガリーGPでは、雨がらみの難しい天気、刻々と変わるコンディションの中で、雨に強いバトンと、天候変化などのイレギュラー対応に強いマクラーレンチームが、冷静に判断をしながらレースを進め、最終的にベッテルを圧倒し優勝した。

【後半戦展望:ベッテルが逃げ切るか?ライバル達が追いつくのか?】
こうして、ベッテルが3連敗の状態で、1ヶ月間の夏休みに突入。そして今週末に再びF1が動き出し、ベルギーGPが開幕する。
後半戦の注目ポイントは、やはりチャンピオン争いだ。ここで現在のポイントランキングを確認すると、以下のようになる。

<2011F1ドライバーズランキング(ハンガリーGP終了時点)>
1位:1セバスチャン・ベッテル「レッドブル」/234ポイント
2位:2マーク・ウェバー「レッドブル」/149ポイント
3位:3ルイス・ハミルトン「マクラーレン」/146ポイント
4位:5フェルナンド・アロンソ「フェラーリ」/145ポイント
5位:4ジェンソン・バトン「マクラーレン」/134ポイント

このように首位ベッテルと、2位以下のライバル達との差は、約90ポイント。大きなミスやリタイヤなどが連続しないが限り、追いつかれる可能性は少ないと思われるが、F1は何が起こるか分からないレース。

特に次回のベルギーGPは、高速コーナーが多いレイアウトで、レッドブルマシンが有利ではあるが、毎年天候が変わりやすい「スパウェザー」で足元をすくわれる可能性も十分ある。また、9月のイタリアGPは、アロンソ率いるフェラーリチームの母国GP。またストレートが中心の超高速サーキットのため、レッドブルのマシン面でのアドバンテージも少なくなる。また、ベッテルの最大のライバルでもある同僚のマーク・ウェバーも現在ランク2位。今季はまだ0勝と厳しいレースを強いられているが、後半戦は絶対に優勝を狙ってくることが予想される。

このように、「ベッテルの包囲網」が形成されて始まっていくF1後半戦。まずは8月末のベルギーGP、その翌戦イタリアGPで、誰が勝つのか?に注目して観ていただきたい。

『記事:吉田 知弘』