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【F1日本GP決勝】バトンが鈴鹿初優勝!ベッテルは2年連続チャンピオンを決定

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F1日本GPの決勝レースが9日(日)、鈴鹿サーキットで行われ、ジェンソン・バトン(マクラーレン)が鈴鹿初優勝を勝ち取った。

2002年以来、9年ぶりに3日間好天に恵まれ続けた鈴鹿サーキット。気温24℃、路面温度31℃で決勝レースが始まった。

スタートから予選1位のベッテルとバトンが激しいポジション争いをみせ、何とか勝ってチャンピオンを獲得したいベッテルはバトンを執拗にけん制。トップを死守した。
一方、7位グリッドからのスタートで、期待が集まった小林可夢偉(ザウバー)だが、スタートで失敗。12位まで順位を後退し、今回の戦略とは逆に“追いかける”展開を強いられる。

スタートから逃げる展開に持ち込みたかったベッテルだが、当初の予報より高くなった気温・路面温度の中でタイヤの消耗が激しくなり、常に早め早めのタイヤ交換を強いられた。

一方、2位のバトンは以前から定評のある「抜群のタイヤマネジメント」でタイヤ交換のタイミングをうまく調整。21周目にベッテルを逆転し、その直後に一度セーフティーカーが入るものの、リスタート後も後続を引き離す速さをみせる。

本来ならバトンの結果に関わらず、10位以内に入ればチャンピオンになるベッテルだが、ただ10位以内をめざすのではなく、優勝を目指し追いかけるも、逆にそれが“焦り”となり、歯車が狂いはじめ、38周目にはアロンソもベッテルをピット作業で逆転し、3位に後退してしまう。

しかし、どうしても勝ってチャンピオンを決めることにこだわったベッテルは、気温が下がり始めた終盤にアロンソを猛追。さらに今までハイペースで逃げ続けてきた1位バトンもガス欠ギリギリになり始め、ペースダウンを余儀なくされる。

これにより、2011年のF1日本GPは、残り5周でトップから3位までが5秒以内となる接近戦となったが、最後まで燃料が足りない中で粘り続けたバトンが優勝。2000年から挑戦してきた鈴鹿で見事初優勝を飾った。2位は一歩及ばなかったが堅実な走りを見せたアロンソ、そして3位にはベッテルが入り2年連続のワールドチャンピオンを獲得した。

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また、母国で期待がかかった小林可夢偉だが、昨年大活躍をみせたヘアピンで再びアルグエルスアリをオーバーテイクするなど、光る走りを見せたが、2ストップ作戦が裏目に出て13位で母国GPのチェッカーを受けた。


『記事:吉田 知弘』