【SUPER GT】2024年シーズン開幕! GT500はau TOM’S GR Supraが完勝、GT300はmuta Racing GR86 GTがタイヤ無交換作戦で逆転優勝を飾る

  • 2024/4/15
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SUPER GT Rd.岡山国際サーキット
Rino Onodera

2024年 AUTOBACS SUPER GT Rd.1『OKAYAMA GT300km RACE』が岡山国際サーキットで開催され、GT500クラスは#36 au TOM’S GR Supraがポール・トゥ・ウィンを飾り、GT300クラスは#2 muta Racing GR86 GT(堤優威/平良響)がタイヤ無交換作戦を成功させて、開幕戦を制しました。

例年通り4月開催ではあるものの、予選日、決勝日ともに好天に恵まれ、気温と路面温度が上昇。日中は半袖で過ごす方も多いほどのコンディションのなか、熱戦が繰り広げられました。

【GT500】予選からライバルを寄せ付けない走りをみせたau TOM’S GR Supraがポール・トゥ・ウィン。連覇に向け幸先良いスタート切る

SUPER GT Rd.岡山国際サーキット
Rino Onodera

2024年シーズンから新しい予選方式が導入され、”タイム合算方式”での予選がついに開幕戦で実戦となりました。Q1では#23 MOTUL AUTECH Zの千代勝正がトップ通過を果たしましたが、Q2ではさらにタイム合戦は拮抗する展開に。終盤にかけて目まぐるしくトップタイムが入れ替わるなか、昨年王者に輝いた#36 au TOM’S GR Supraの坪井翔が全体ベストを上回るペースでアタック。やや膨らんでしまうミスがあったものの、最後はうまくまとめ切り、予選Q1での山下健太のタイムをさらに縮める1分17秒748をマークし、合算では2分35秒561でポールポジションを獲得しました。

2番手には#39 DENSO KOBELCO SARD GR Supra(中山雄一/関口雄飛)が続き、トヨタGR Supraがワン・ツー。3番手には#100 STANLEY CIVIC TYPE R-GT(牧野任祐/山本尚貴)が並び、ホンダ最上位を獲得し、山本が完全復活とも言えるアタックを披露しました。また、#8 ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GTは、Q1を担当した松下信治がアタック中の最終コーナーでやや膨らみ、四輪脱輪でタイム抹消。これで基準タイムをクリアできず、決勝はピットスタートが決定しました。

迎えた決勝日は気温26度、路面温度39度と夏のような気候のもとでスタート。しかし、1周目にセーフティーカーが導入されるという波乱の展開に。コース上では#17 Astemo CIVIC TYPE R-GTがマシンを止め、太田格之進の移籍後初レースはここで終了を迎える結果となってしまいました。

その後、7周終了でレースが再開されると、#36 au TOM’S GR Supraの坪井翔が2番手以降を大きく引き離し、そのまま安定して独走体制を築いていく。後方では#39 DENSO KOBELCO SARD GR Supraの関口、#100 STANLEY CIVIC TYPE R-GTの牧野、#38 KeePer CERUMO GR Supraの大湯が3番手争いを繰り広げます。

そのあと、各チームがピット作業とドライバー交代を済ませると、各所でバトルを繰り広げながら周回数を重ねていく。トップ独走の#36 au TOM’S GR Supraは坪井からバトンを繋いだ山下は、最後まで安定した走りでチェッカーまでマシンを運び、昨年王者として圧巻の完全勝利で収めました。2位には山本の追撃を見事に抑え切った39 DENSO KOBELCO SARD GR Supra(関口雄飛/中山雄一)が入り、トヨタGR Supraが開幕戦でワン・ツーフィニッシュを飾りました。

そして、3位には#100 STANLEY CIVIC TYPE R-GT(山本尚貴/牧野任祐)が続いた。山本が最後にチェッカーを受け復帰戦、そしてCIVIC TYPE R-GTのデビュー戦を3位表彰台で飾りました。

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Rino Onodera
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Rino Onodera

4位には#38 KeePer CERUMO GR Supra(石浦宏明/大湯都史樹)が入り、ニッサン勢の最上位は5位となり、#23 MOTUL AUTECH Z(千代勝正/ロニー・クインタレッリ)が続く結果となりました。また、オープニングラップで接触があった#12 MARELLI IMPUL Z(平峰一貴/ベルトラン・バゲット)は11で完走しました。しかし、#14 ENEOS X PRIME GR Supra(大嶋和也/福住仁嶺)は修復を終えたあとレースに復帰しましたが、規定の周回数を満たしていないため、完走扱いとはなりませんでした。

【GT300】muta Racing GR86 GTがタイヤ無交換作戦で逆転優勝を飾る

SUPER GT Rd.岡山国際サーキット
Rino Onodera

GT300クラスは、2度の公式テストも不参加となっていた#11GAINER TANAX Z(富田竜一郎/石川京侍)が岡山に姿は見せていたが、車両製作が間に合わないことから出走を断念。それにより27台で争われることに。土曜日の公式練習からトラブルを抱えるチームも多く、やや荒れた展開となりました。

そのなかで迎えた予選Q1では、グループAは#2 muta Racing GR86 GT、グループBは#9 PACIFIC ぶいすぽっ NAC AMGがトップ通過。その後の予選Q2でも熱いバトルが繰り広げられ、#65 LEON PYRAMID AMG(篠原拓朗/蒲生尚弥)が2年連続でポールポジションを奪取。2番手には#2 muta Racing GR86 GT(平良響/堤優威)、3番手には#61 SUBARU BRZ R&D SPORT(山内英輝/井口卓人)が並びました。

昨年のGT300チャンピオンである#52 Green Brave GR Supra GT(吉田広樹/野中誠太)は8番手となりました。また、公式予選でのトラブルからエンジンを載せ替えて、出走した#87 METALIVE S Lamborghini GT3(坂口夏月/松浦孝亮)は11番手、復帰戦となる#25 HOPPY Schatz GR Supra GT(菅波冬悟/松井孝允)は19番手から決勝を迎えます。

GT300も同様に決勝では、タイヤ無交換作戦に打って出るチームも多く、各所でバトルが繰り広げられました。ポールスタートの#65 LEON PYRAMID AMGの篠原、そして#2 muta Racing GR86 GTの平が序盤からテール・トゥ・ノーズの戦いを展開。ピットのタイミングで#2 muta Racing GR86 GTがタイヤ無交換でピットアウトし、トップに踊り立ちます。

SUPER GT Rd.岡山国際サーキット
Rino Onodera
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RIno Onodera

#65 LEON PYRAMID AMGは、ドライバー交代ギリギリのタイミングでピット作業を済ませ、3番手で復帰。2番手には早々にタイヤ無交換でピット作業を済ませていた#52 Green Brave GR Supra GT(吉田広樹/野中誠太)がつける状況でした。#65 LEON PYRAMID AMGの蒲生が徐々に前との距離を詰めていき、52号車をオーバーテイク。15秒先にいるトップを追いかけます。

それにより、#2 muta Racing GR86 GT(平良響/堤優威)が独走状態でトップチェッカーを受け、優勝を飾りました。2位には2年連続ポール獲得も勝利にはわずかに及ばなかった#65 LEON PYRAMID AMG(蒲生尚弥/篠原拓朗)が2位を奪取。そして3位には終盤に#52 Green Brave GR Supra GTを交わした#7 Studie BMW M4(荒聖治/ニクラス・クルッテン)が入りました。ニクラス・クルッテンにとってはSUPER GT初参戦にして、初表彰台となりました。

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また、土曜日にエンジンを載せ替えて予選に挑んだ#87 METALIVE S Lamborghini GT3 (松浦孝亮/坂口夏月)は7位、女性ドライバーフル参戦となる#45 PONOS FERRARI 296(ケイ・コッツォリーノ/リル・ワドゥ)は12位。#25 HOPPY Schatz GR Supra GT(菅波冬悟/松井孝允)は復帰戦を15位で終えました。

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Rino Onodera
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RIno Onodera

開始早々から荒れた展開となりましたが、両クラスがトップ独走体制でレースを制し、終始手に汗握る開幕戦となりました。新たな予選方式から、決勝では予測不可能な勢力図で、バトルが数多く展開され、今後も目が離せないレースが展開されていきそうですね。

次戦は富士スピードウエイに舞台を移し、5月3〜4日に第2戦富士が開催されます。ゴールデンウイークと長期休みの開催であることから、毎年多くの観客が訪れ、盛り上がりを見せています。今年も熱いバトルが期待できるSUPER GTを、お見逃しなく!

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