【鈴鹿50周年ファン感謝デー】ガチンコ勝負となったFポンRd.0はオリベイラが勝利!

2日目の鈴鹿ファン感のメインイベント「フォーミュラニッポンRd.0」が、鈴鹿サーキットで行われた。午前中のテスト走行はドライコンディションだったもの、お昼前から雨が降り出し、13時からスタートとなったエキシビジョンレースでは、ウエットコンディションでのレースとなった。

グリッドは2011チャンピオンのアンドレ・ロッテラーがポールポジション、2位にはゲスト参戦となる佐藤琢磨、3位以下はこれまでのチャンピオン・優勝経験などの実績でグリッドが決定された。

雨にもかかわらず、満員となったグランドスタンド前でスタートが切られ、2位スタートの琢磨がロッテラーを抜き、1位で1コーナーに飛び込んでいく。この日初めて乗ったFNマシン、さらにウエットでインディにはないスタンディングスタートだったが、見事に1位を奪い1周目に帰ってくる琢磨に対して、グランドスタンドも拍手喝さいになるなど、本番と変わらない声援を送る。

しばらくは、琢磨が先行し、2位ロッテラー、3位オリベイラの順でレースが進んだが、3位のオリベイラが本番同様のアグレッシブな走りを見せ、2周目130Rでロッテラーを追い抜き2位浮上。続けて照準をトップ琢磨に定める。逃げる琢磨もエキシビジョンレースであるものの、直線でオーバーテイクボタンでエンジン出力をあげ、必死でオリベイラの猛追に応戦した。

しかし、6周目のヘアピンで一瞬外に膨らんだ琢磨を見逃さなかったオリベイラが追い抜き、トップ浮上。そのまま逃げ切ってRd.0のトップチェッカーを受けた。

優勝したオリベイラは「ウエットのウォームアップが上手く出来ず、最初の2~3周は様子見、3周目以降はいけると思ってプッシュした。それにしてもタク(琢磨)はすごいよ!初めてのマシン、ウエットコンディションでこれだけのパフォーマンスを発揮できるからね。また一緒にレースがしたいよ!」とレースを振り返った。

 

2位の琢磨は「グリッド順が良かっただけです。1コーナーで1位に立てたときは嬉しかったけど、FNマシンもまだ熟知していないので、戸惑う事が多かったです。このレースはドライバーのレベルも高く素晴らしいレースなので、スポット参戦にはなりますが、少しでも前を走れるようにしたいです。」と、初のフォーミュラニッポンのレースを振り返った。

本当ならエキシビジョンという形でのレースだったが、まさにシリーズ戦を思い起こさせるような激しい争いが繰り広げられた。

開幕戦は、同じ鈴鹿サーキットで4月14日・15日で「鈴鹿2&4レース」として開催される。

吉田 知弘(Tomohiro Yoshita)

投稿者プロフィール

フリーのモータースポーツジャーナリスト。主にF1やSUPER GT、スーパーフォーミュラの記事執筆を行います。観戦塾での記事執筆は2010年から。翌年から各サーキットでレース取材を重ねています。今年はSUPER GTとスーパーフォーミュラをメインに国内主要レースをほぼ全戦取材しています。
初めてサーキット観戦される初心者向けの情報コーナー「ビギナー観戦塾」も担当。

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