【FormulaNippon】第2戦もてぎ(スペシャルステージ):ロッテラーがぶっちぎりでPP獲得!

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『撮影:SHIGE

快晴に恵まれたフォーミュラ・ニッポン第2戦もてぎの公式予選。シリーズ戦唯一となるスペシャルステージ方式でポールポジションが争われた。

気温19℃、路面温度32℃のドライコンディションで始まったスペシャルステージ。17台全車が1台ずつ出走し、一発勝負のタイムアタックに挑んだ。

まず見せ場を作ったのが、7番目に登場した山本尚貴(TEAM 無限)。それまでトップだった松田次生(TEAM IMPUL)をわずか0.002秒上回る1分34秒113をマーク。栃木県出身で予選から多くのファンが応援に駆けつけた地元ツインリンクもてぎで、意地のアタックをみせた。その後に出走した大嶋和也(Team LeMans)が0.008秒届かないなど、今年のフォーミュラ・ニッポンを象徴するような僅差の争いが展開された。

セッション後半になると、風が強くなり、予想外の追い風で3コーナーやS字、V字コーナーでミスをするドライバーが相次いだ。しかし開幕戦鈴鹿のポールシッターである伊沢拓也(DOCMO DANDELION RACING)が1分33秒816でトップを奪い、2戦連続ポールかと思われたが、最後に登場したチャンピオンチームが段違いの速さをみせる。

まずは15番目に登場した中嶋一貴(PETRONAS TEAM TOM’S)が1分33秒779でトップ浮上。次のロイック・デュバル(Team KYGNUS SUNOCO)はタイムが伸びず1分34秒046に留まり、第2戦もてぎのポール争いは一貴vsロッテラーのTEAM TOM’S同士の争いとなった。

そして、最後に登場した王者ロッテラーは、一貴のタイムをセクター1で0.202秒上回ると徐々にタイム差を広げ、セクター3で0.541秒のリードを築き、最終セクターもミスのない走りで1分33秒264をマーク。結局一貴を0.515秒引き離す驚異的な速さをみせ、通産4回目のポールポジションを獲得。

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『撮影:SHIGE

PP:アンドレ・ロッテラー(PETRONAS TEAM TOM’S)
「非常に良い1日だった。新しいスタイルの予選で、タイヤをニュータイヤかユーズドタイヤでいくか悩んだけど、予選1回目のセッティングが良かったから、その時と同じ状況をキープしていけば、スペシャルステージでも上手くいくと思った。前回の鈴鹿と違ってミスもなく、フルポテンシャルを発揮できた1日だった。」

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2位:中嶋一貴(PETRONAS TEAM TOM’S)
「(ロッテラーとのタイム差は)見ていてやっぱりな、と思いました。アンドレは持っているものを100%出し切っていました。自分は90%しか出せていなかった実感があるので、スペシャルステージでは緊張して思ったより攻めれませんでした。結果はしょうがないので、明日はスタートが重要になると思いますが、鈴鹿でも良いレースができたので、この流れで明日もできればと思います。」

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3位:伊沢拓也(DOCMO DANDELION RACING)
「風の影響もあって、午前中のフリー走行と比べても皆タイムが上がっていなかったので、それも踏まえてどの状況に合わせてスペシャルステージに挑むかで悩みました。思ったより周りのタイムが伸びなかったので、3位というのは良い結果だったと思います。ただ前回ポールをとった後の3位で、あまり嬉しくないです。前回は決勝が課題だったので、明日に向けてもうちょっと詰めていきたいですね。」

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注目の決勝レースは、13日(日)14時30分からスタート。52周で争われる。昨年の最終戦もてぎでもワンツーフィニッシュを飾っているPETRONAS TEAM TOM’Sを中心にジョアオ・パオロ・デ・オリベイラやロイック・デュバルのチャンピオン経験者の走りに注目が集まる他、伊沢・塚越のDOCOMO DANDELION RACINGや地元レースとなる山本尚貴などのホンダ勢の巻き返しにも期待したい。

『記事:吉田 知弘』

吉田 知弘(Tomohiro Yoshita)

投稿者プロフィール

フリーのモータースポーツジャーナリスト。主にF1やSUPER GT、スーパーフォーミュラの記事執筆を行います。観戦塾での記事執筆は2010年から。翌年から各サーキットでレース取材を重ねています。今年はSUPER GTとスーパーフォーミュラをメインに国内主要レースをほぼ全戦取材しています。
初めてサーキット観戦される初心者向けの情報コーナー「ビギナー観戦塾」も担当。

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