【F1】第6戦モナコGP:レースレポート

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MONACO F1 GRAND PRIX 2012
『Photo:Pirelli』

今年も伝統のF1モナコGPがモンテカルロ市街地コースで開催され、27日(日)に決勝レースが開催された。

今季のF1は、これまで5戦を終えて5人のウィナーが誕生しており、F1史上でも例を見ないほどの大激戦のシーズンとなっている。
土曜日の公式予選では、ミハエル・シューマッハ(メルセデスAMG)が約6年ぶりにポールポジションを獲得したが、前回スペインGPでのブルーノ・セナ(ウィリアムズ)との接触でモナコGPでは5グリッド降格のペナルティを受けることになっていた。

これにより、マーク・ウェバー(レッドブル)とニコ・ロズベルグ(メルセデスAMG)が最前列に並んで、78周に渡る長いモナコGPのスタートが切られた。

スタートでは、ウェバーが好ダッシュを見せトップで1コーナーを通過、2位ロズベルグがやや出遅れたものの2位を死守。その後方ではグリッド降格で6位からスタートしたシューマッハがロケットスタートを決め、前方のロマン・グロージャン(ロータス)を抜きにかかるが、狭いスペースで行き場を失ったグロージャンがシューマッハと接触。狭いモナコの1コーナーでスピンしたグロージャンに後方は大混乱。なんと小林可夢偉(ザウバー)も巻き込まれリタイヤを余儀なくされてしまう。

ガードレールに囲まれた狭いモナコならでは混乱。今年もサバイバルレースが幕を開けた。1コーナーでのマシンや破片撤去のため、セーフティカーが導入。4周目に再スタートが切られた。レース再開後はウェバーを先頭にロズベルグ、3位のルイス・ハミルトン(マクラーレン)が逃げていく。

今回のモナコGPではスーパーソフト(赤)とソフト(黄)のドライタイヤが持ち込まれているが、追い抜きができないモナコでの“ピット作業”によるロスタイムを減らすため、各チーム共に1回ストップ作戦を選択してきた。

スーパーソフトタイヤでスタートした上位陣は、27周でロズベルグ、29周でウェバー、ハミルトンとレース前半でタイヤ交換を済ませる。しかし、ソフトタイヤでスタートしていたセバスチャン・ベッテル(レッドブル)はレース中盤もタイヤ交換をせずトップを独走。スタートからトップ集団を背後にくっついていき、彼らがタイヤ交換を行っている間にトップ浮上、前方がクリアになったレース中盤で一気に逃げて自らのピット作業時間分のリードを稼ぐ作戦だった。しかし、レース序盤にペースが上がらないフェルナンド・アロンソ(フェラーリ)にひっかかることになってしまい、結局十分なリードを築く事が出来ず46周でピットイン。これで僚友ウェバーが再びトップにたった。

ウェバーとベッテルのレース戦略については、こちらで詳しく解説しています。(スポーツナビ:コラム)

これでウェバーのモナコGP2勝目が確実かと思われたが、レース終盤になって雨が降り始める。これで一気にペースダウンを余儀なくされたウェバーは、2位ロズベルグ、3位アロンソ、4位ベッテル、5位ハミルトンに迫られ、第70回モナコグランプリは残り10周を切ったところで5つ巴の優勝争いに発展していく。
狭いモナコで、雨の中をドライタイヤで走っている各マシン。トンネル明けのヌーベルシケインを中心に何度か仕掛ける場面も見られたが、「抜けないモナコ」を味方につけたウェバーが、そのままトップチェッカー。今季初優勝を飾った。
2位以下も順位が変わらず、ロズベルグ、アロンソ、ベッテル、ハミルトンの順でフィニッシュした。

MONACO F1 GRAND PRIX 2012
『Photo:Pirelli』

ついに6戦が終了し、6人目のウィナーが誕生した2012年のF1世界選手権。ドライバーズランキングも1位アロンソ(76ポイント)を筆頭に、25ポイント(レース1勝分)以内に6人がひしめく大激戦となっている。

次回は北米カナダGP、6月8~10日の日程で開催予定。7人目の勝者誕生となるのか?それとも、いち早く2勝目を勝ち取り、チャンピオン争いで1歩前進するドライバーが現れるのか?

今年のF1は、どのレースも最後まで目が離せないシーズンとなっている。

『記事:吉田 知弘』

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吉田 知弘(Tomohiro Yoshita)

投稿者プロフィール

フリーのモータースポーツジャーナリスト。主にF1やSUPER GT、スーパーフォーミュラの記事執筆を行います。観戦塾での記事執筆は2010年から。翌年から各サーキットでレース取材を重ねています。今年はSUPER GTとスーパーフォーミュラをメインに国内主要レースをほぼ全戦取材しています。
初めてサーキット観戦される初心者向けの情報コーナー「ビギナー観戦塾」も担当。

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