2012年のF1世界選手権シリーズで唯一となる北米ラウンド、第7戦カナダGPが8日(金)から開幕し、現地時間の9日(土)に公式予選が行われた。
昨年は決勝レースで大雨となり、赤旗中断などで大混乱のレースとなったが、今週末は大きな天候の変化もなく、公式予選は気温24℃、路面温度40℃のドライコンディションで始まった。
まず20分間で行われた予選Q1ではセバスチャン・ベッテル(レッドブル)が1分14秒661でトップタイムを記録。フリー走行3回目のトップタイムに続き、好調さをアピールした。この他も特に大きな波乱はなく、小林可夢偉(ザウバー)も16位でQ2へ進出する。
注目ドライバーが順当に勝ちあがったQ2は、トップから10位(Q3進出圏内)までのベストタイムが0・5秒以内にひしめくという大激戦。ここでもベッテルが1分14秒187を記録しトップ通過。フェルナンド・アロンソ(フェラーリ)、ルイス・ハミルトン(マクラーレン)と続く。可夢偉も1分14秒688と好タイムをマークしたが、わずかに0.008秒差でトップ10入りを逃し、11位でQ2ノックアウトとなってしまった。
そして、最終のQ3。ハミルトンを先頭に10台がポールポジションをかけたタイムアタックに出かけていく。Q2での激戦状況をみると0.001秒単位での僅差の争いになることが予想されたQ3だったが、ここでも現王者ベッテルが群を抜く速さを披露。1回目のアタックで1分13秒905を記録、さらに2回目のアタックで自らのタイムをさらに更新し、1分13秒784で今季2回目、通算32回目のポールポジションを決めた。
2位には最終アタックで逆転したハミルトン、3位はわずか0.064秒でハミルトンに負けたアロンソが入った。
日本時間の11日(月)午前3時00分からスタートするカナダGP決勝。今回はベッテル、ハミルトン、アロンソと注目の歴代チャンピオン経験者がトップ3に並び、ガチンコ勝負の70周レースが期待される。
『記事:吉田 知弘』
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