【FSC】フォーミュラ・ニッポン:フリー走行は伊沢が最速。トップ12台が1秒以内の接戦!

SUPER GTの公式予選が行われた富士スプリントカップの初日。この日は併催されるフォーミュラ・ニッポンの走行セッションもあり、土曜日の予選、日曜日の決勝に向けた重要な1時間のフリー走行が行われた。

今回も佐藤琢磨(TEAM無限)を加えた18台がエントリー。グリーンシグナルが点灯すると各車一斉にコースイン。翌日の予選は雨という予報が出ているものの、日曜日の決勝はドライコンディションになる見込み。今季最後、そして17年間続いた「フォーミュラ・ニッポン」としては最後のレースを最高の形で締めくくろうと、各ドライバーともに20周前後を消化するなど勢力的に走りこんだ。

 

その中でトップタイムを記録したのはランキング3位で終えた伊沢拓也(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)。タイムは1分24秒106だった。2・3位には最終戦でも予選で速さを見せたTEAM IMPULのジョアオ・パオロ・デ・オリベイラと松田次生がつけ、先日の最終戦鈴鹿で初のシリーズチャンピオンを決めた中嶋一貴(PETRONAS TEAM TOM’S)は6位タイム。トップの伊沢から12位の大嶋和也(Team LeMans)までが1秒以内と、シリーズ戦と変わらず予選・決勝でも大接戦を思わせる結果となった。

 
[夕方に行われたサンクスウォークでも大人気の琢磨(写真右)]

今回もスポット参戦を果たしている佐藤琢磨はトップから1.654秒遅れの16位。秋も深まり、気温・路面温度ともに低い状況下でタイヤの扱い方など苦労した面もみせたが、明日の予選は1台ずつが1周のみのタイムアタックを行うスペシャルステージ方式。一発勝負に強い琢磨が、どのような走りを見せてくれるのかに注目したい。

 

明日は残念ながら雨の予報が出ている富士スピードウェイ。しかも前述のとおり予選は1台ずつが出走するスペシャルステージ方式ということもあり、タイミングによっては雨量の変化等で、大番狂わせの予選結果になる可能性もある。

いつもはチャンピオン経験者など上位に行くドライバーと下位に沈むドライバーと二極化してしまうが、今回の特別戦はいつもとは違うストーリーが待っているかもしれない。

『記事:吉田 知弘』

吉田 知弘(Tomohiro Yoshita)

投稿者プロフィール

フリーのモータースポーツジャーナリスト。主にF1やSUPER GT、スーパーフォーミュラの記事執筆を行います。観戦塾での記事執筆は2010年から。翌年から各サーキットでレース取材を重ねています。今年はSUPER GTとスーパーフォーミュラをメインに国内主要レースをほぼ全戦取材しています。
初めてサーキット観戦される初心者向けの情報コーナー「ビギナー観戦塾」も担当。

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