現地時間の4日(土)に決勝が行われた2013年のWEC第2戦スパ6時間。最高峰のLMP1クラスはポールポジションからスタートした#1 Audi R18 e-tron quattro(アンドレ・ロッテラー/ブノワ・トレルイエ/マルセル・ファスラー)が168周を走破して今季初優勝を飾った。
予選からライバルのトヨタ勢を圧倒し、トップ3を独占したアウディ勢。決勝スタートではアップデートされた2013年仕様のTS030 HYBRIDが2位に浮上。その後も一時はトップを快走し、開幕戦は手も足も出なかったアウディ勢と互角のレースをする。しかし、折り返しとなる3時間を過ぎたところで7号車のステアリングを握っていた中嶋一貴が、ブレーキ部分に異常を訴え緊急ピットイン。回生エネルギーシステムのトラブルで無念のガレージイン。そのままリタイアとなってしまった。6月のル・マン24時間レース優勝を見据えて今回投入されたアップデートバージョンのTS030 HYBRIDだったが、大きな課題が残る結果となってしまった。
最大のライバルが脱落すると、あとはアウディの独壇場。序盤はピットストップの関係で順位を落としていた1号車がトレルイエ、ファスラーと安定した速さでバトンをつなぎトップを奪還。残り2時間を切り、満を持してエースのロッテラーにステアリングを託す。
この時点で2位の#2 Audi R18 e-tron Quattro(トム・クリステンセン/ロイック・デュバル/アラン・マクニッシュ)に十分なリードを築いていたが、自分のスティントが始まるとファステストラップを連発。1周あたり約2秒速いペースで後続を引き離し独走。開幕戦では最後の最後で逆転を許した2号車に1分05秒もの大差をつけてチェッカー。今季初優勝を飾った。2位にはそのまま2号車アウディが入り、3位も#3 Audi R18 e-tron Quattro(ルーカス・ディ・グラッシ/マルク・ジェネ/オリバー・ジャービス)が続き、表彰台を独占した。
『記事:吉田 知弘』
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