【INDY】2013第4戦サンパウロ:琢磨、2連勝まであと一歩の2位表彰台!ランキング首位に浮上!

©INDY CAR
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2013年IZODインディカー・シリーズ第4戦サンパウロの決勝が行われた。ポールポジションはライアン・ハンターレイ(アンドレッティ・オートスポーツ)、前回ロングビーチで初優勝を飾った佐藤琢磨(AJフォイト・レーシング)は予選で奮わず12番手からのスタート。決勝前のウォームアップでもタイムが伸びず、本人も予選後に「マシンのセッティングがうまく噛み合ってない」とコメント。決勝は不利な展開になるかと思われた。しかしスタート直後から少しずつ順位を上げ、34周目にはトップを快走するハンターレイを捉えてトップに浮上。今週末の不調が嘘のような快進撃をみせた。

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その直後に後続でアクシデントが発生しフルコースコーション。このタイミングを利用して琢磨がピットに入りタイヤ交換と給油を行う。ブラックタイヤでスタートし、20周目に出たフルコースコーション時にトップ集団とタイミングを合わせて1回目のピットストップ。ここでレッドタイヤに履き替えてコースに出た。この2回目のピットストップでもレッドタイヤを選んだ琢磨だったが、ライバル達はコース上に留まることを選択。これで19番手に落ちてしまう。

40周目にリスタートが切られるが、今度は後続で5台が絡むアクシデントが発生、この日5回目のフルコースコーションに。この時も各車ステイアウト(コースに留まること)を選択するが、後方に沈んでしまっている琢磨はもう一度ピットに入り、給油のみ行う。最後のルーティーンストップで必要な給油量を少しでも減らすための作戦だった。

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これが功を奏し、52周目に6回目のコーションになるとトップ集団に合わせて琢磨も最後のピットイン。僅かな給油に加えてタイヤ無交換でピットアウトし、ロスタイムを最小限に抑え6位まで挽回。直後のリスタートでまた順位を上げ、残り20周というところで再びトップに踊り出た。ちょうど7回目のコーションが入り、残り15周でリスタート。2連勝に向けた最終スティントが始まったが、前回ロングビーチとは異なりソフト側のレッドタイヤ1セットで37周走りきらなければいけない計算になる。さらにリスタート時の順位アップでプッシュ・トゥ・パス(PTP)も積極的に使い、残り12周の時点で残1回のみ。後ろから初優勝を狙うジョセフ・ニューガーデンがチャンスを伺うが、経験豊富な琢磨が先手先手でラインを防ぎトップを死守する。

2連勝が現実になり始めた残り5周。2位ニューガーデンにできた一瞬の隙をつきジェームス・ヒンチクリフ(アンドレッティ・オートスポーツ)が2位に浮上。PTPも4回分残しており、最終コーナー手前のストレートで毎周に渡って勝負を挑んだ。レッドタイヤの消耗が進み、ブレーキにもトラブルを抱えていた琢磨はスピンしそうになるマシンを必死で抑えこみ、ギリギリのところでブロック。ついにトップのままファイナルラップを迎える。

ヒンチクリフは残り1回のPTPを最後のストレートで使用。イン側を死守したブレーキング勝負に持ち込む。ギリギリのところで滑るマシンを抑えてきた琢磨も最後は止まりきれず、最終コーナーでトップが逆転。ヒンチクリフが今季2勝目のチェッカーを受けた。琢磨は、あとコーナー1つ分守りきれず惜しくも2連勝を逃し2位。しかし、いつスピンしてもおかしくない状況の中、さらに予選までの不調を考えると十分過ぎる結果と言えるだろう。

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レース後のインタビューに応じた琢磨は「最後は本当にキツかった。タイヤも厳しかったしブレーキも問題を抱えていたから、本当にギリギリでした。勝てなかったのは悔しいけど、あの状況では仕方がないです。ロングビーチで勝って今回も2位、インディ500に向けての前哨戦としては、これ以上良い結果はないと思います。夜遅くまで応援してくれた日本のファンの皆さん、本当にありがとうございました!」と、悔しそうではありながらも満足した表情をみせた。これにより、トータル136ポイントに伸ばした琢磨は、日本人として初めてポイントランキング首位に浮上した。

『記事:吉田 知弘』

吉田 知弘(Tomohiro Yoshita)

投稿者プロフィール

フリーのモータースポーツジャーナリスト。主にF1やSUPER GT、スーパーフォーミュラの記事執筆を行います。観戦塾での記事執筆は2010年から。翌年から各サーキットでレース取材を重ねています。今年はSUPER GTとスーパーフォーミュラをメインに国内主要レースをほぼ全戦取材しています。
初めてサーキット観戦される初心者向けの情報コーナー「ビギナー観戦塾」も担当。

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