【INDY】2013第9戦ミルウォーキー:琢磨は一時トップ快走も7位、優勝はハンターレイ

©INDY CAR
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 2013年のIZODインディカー・シリーズ第9戦ミルウォーキーの決勝レースが現地時間の15日にウィスコンシン州のミルウォーキー・マイルで行われ、4番手スタートのライアン・ハンターレイ(アンドレッティ・オートスポーツ)がレース中盤に逆転し、今季2勝目を飾った。

 1マイル(約1.6km)のショートオーバルで行われた決勝。スタートからポールポジションのマルコ・アンドレッティ(アンドレッティ・オートスポーツ)を先頭に激しい首位争いが展開されていく。まずレース展開が大きく動いたのは22周目。コース上でアクシデントが発生し、この日最初のフルコースコーションとなる。ここでエリオ・カストロネベス(チーム・ペンスキー)やダリオ・フランキッティ(チップ・ガナッシ・レーシング)など、予選で下位に沈んだドライバーたちが早めに1回目のピットストップを済ませ、15番手スタートだった佐藤琢磨(AJフォイト・レーシング)も同じタイミングでピットに入った。

 これが功を奏し、リスタート直後から新しいタイヤでプッシュした琢磨。みるみるうちに順位を上げ65周目には5位に浮上。その後、最初のコーションで入らなかった上位陣が一斉にピットストップをおこなったため、第4戦サンパウロ以来のラップリーダーに躍り出た。その後はレースの主導権を握り、2位に上がったカストロネベスに対し一時は7秒近いリードを築くなど、とにかくハイペースで周回を重ねた。

 このまま自身2勝目の可能性が大きくなり、早朝から自宅のテレビで観戦しているファンの期待も高まったが、終盤になって一気に展開がガラリと変わってしまう。残り70周を切ったところでレーシングラインを大きく外してしまった琢磨。大きなタイムロスを余儀なくされ、2位カストロネベスに追いつかれてしまう。何度か横に並びかけられそうになるシーンがあったものの、必死にこらえてトップを死守。しかし、その間に後方3位を走行していたハンターレイが急接近。198周目にカストロネベスをとらえると、翌周には琢磨も抜き去りトップを奪還。

 ラインを外した影響もあって、琢磨は残り50周をきったところで最後のピットインを敢行。早めに新しいタイヤに履き替え再逆転を目指した。ところが、トップ集団が最後のピットストップを行おうとした矢先の211周目に後続でクラッシュが発生し再びフルコースコーション。ピットストップの関係上、1周遅れとなっていた琢磨に逆転のチャンスはなく、ハンターレイらが順位をキープしたまま最後のピット作業を終えてコースへ。この時点で琢磨は7位と逆転優勝を狙うには厳しいポジションとなってしまった。

 残り31周でリスタートが切られると、ハンターレイは2位カストロネベス以下を置き去りにする勢いでプッシュ。最後の最後まで隙を見せない走りを披露し今季2勝目のチェッカーを受けた。2位はカストロネベス、3位にはウィル・パワー(チーム・ペンスキー)が入り、今季初表彰台を獲得。終わってみればシボレーエンジン勢がトップ5を独占する結果になった。琢磨は終盤ペースが上がらず、8位のフランキッティが背後に迫ってきたが、なんとか守り切って7位フィニッシュ。中盤はトップを快走していただけに悔しい結果となってしまった。

 チャンピオン争いはカストロネベスが299ポイントでトップを死守。優勝したハンターレイがアンドレッティを逆転して2位に浮上している。また今回29ポイントを稼ぎ合計223ポイントにした琢磨がスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ・レーシング)を抜いてポイントランキング4位に浮上した。

 次回の第10戦は、琢磨が初めてインディでポールポジションを獲得したアイオワ。日本時間の6月23日(日)深夜に決勝が行われる。

『記事:吉田 知弘』

吉田 知弘(Tomohiro Yoshita)

投稿者プロフィール

フリーのモータースポーツジャーナリスト。主にF1やSUPER GT、スーパーフォーミュラの記事執筆を行います。観戦塾での記事執筆は2010年から。翌年から各サーキットでレース取材を重ねています。今年はSUPER GTとスーパーフォーミュラをメインに国内主要レースをほぼ全戦取材しています。
初めてサーキット観戦される初心者向けの情報コーナー「ビギナー観戦塾」も担当。

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