
2013年のル・マン24時間耐久レースは、レース全体の半分を折り返し、開始から13時間を消化。総合トップはLMP1クラスの2号車アウディが守ったまま。それをおよそ1周近い差で2台のトヨタが追いかける展開。現地時間の日暮れ間近というタイミングでアウディ勢にトラブルが立て続けに起こったが、ナイトセッションに入ってからは大きな混乱はなく上位争いは再びこう着状態に。
ナイトセッションに入ってからは雨も降らず比較的落ち着きを見せていたサルトサーキットだったが、まもなく13時間を経過しようとしたところで急激に強い雨が降り安全のため再びセーフティカーが導入。まだまだ一瞬も気の抜けない展開が続いている。
LMGTE-Proクラスに参戦する小林可夢偉の71号車AFコルセは、13時間を終了して総合26、クラス5位を走行。自身2回目の決勝走行はナイトセッションとなったが、無事に走り切ってオリビエ・ベレッタにバトンを渡している。またクラストップして99号車アストンマーティンが着実に周回を重ねてきたが、ナイトセッションになってから3位だった92号車ポルシェが追い上げ、現在はトップに浮上。差は20秒以内と大接戦となっており、こちらも目が離せない。
そして、LMP2クラスにエントリーしていた井原慶子の28号車ガルフレーシングME。序盤から原因不明のバイブレーションが出るトラブルが続いており、夜に入ってからは約3時間以上もガレージイン。チーム一丸となってなんとかチェッカーを受けようと懸命に修復が試みられたが努力の甲斐なくリタイア届けが出された。これで残る日本人勢は7号車トヨタの中嶋一貴と71号車AFコルセの小林可夢偉の2人のみとなった。
現地は午前4時30分を迎え、まもなく長かったナイトセッションが終わり夜明けを迎える。
『記事:吉田 知弘』
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