【INDY】2013第10戦アイオワ：ヒンチクリフが完勝！琢磨はマシントラブルで無念のリタイア

©INDY CAR

2013年のIZODインディカー・シリーズは早くもシーズンの折り返し地点。第10戦アイオワを迎えた。前回に引き続きショートオーバルのアイオワ・スピードウェイで現地時間の23日（日）に決勝レースが行われ、ジェームス・ヒンチクリフ（アンドレッティ・オートスポーツ）が今季3勝目を挙げた。

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ポールポジションだったエリオ・カストロネベス（チーム・ペンスキー）がエンジン交換を行い10グリッド降格。繰り上がって2番手スタートを手に入れたヒンチクリフは、早速1周目でトップを奪うと、そのままレースを引っ張っていく。レース後半にピットストップの関係で一時後退するものの、217周目に再びトップ浮上。250週のうち、約9割を超える226周をトップで走り切り、チェッカーフラッグ。まさに完勝だった。2位にはチームメイトのライアン・ハンターレイが入り、3位にはインディ500王者のトニー・カナーンが続いた。これにより、今回もシボレーエンジン勢がオーバルコースで表彰台独占。ホンダエンジン勢の最高はグラハム・レイホール（レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング）だった。

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日本期待の佐藤琢磨は予選で7番手とシングルグリッドを手に入れたが、決勝前にエンジン交換を行い、10グリッド降格の17番手からスタート。序盤からいつも通り着実に追い上げていく走りで、一時は11位まで浮上するが、後半になってエンジントラブルが発生。162を終えたところでリタイアを余儀なくされた。

佐藤琢磨コメント（Honda公式サイトより）
「スタートから1回目のピットストップまでのマシンはとても調子がよく、ピット作業の速さによってもポジションを稼げました。私たちは徐々に上位へ進んでいくことができていました。いいリスタートを切ってさらにポジションを上げて、レースを楽しむことができていたほどでした。マシンは速く、エキサイティングなレースを戦えるものと期待が高まっていました。しかし、2度目のピットストップを終えた辺りからスピードが乗らなくなってきました。エンジンのマッピング変更、燃料のミクスチャー変更を何パターンもトライしましたが、スピードが乗っていかない症状は改善されませんでした。最後はマシンをリタイアさせるしかありませんでした。ゴールまで走りきれなかったことが残念でなりません」

5月末のインディ500から始まった5週連続のレースウィークが終わり、次回は1週間空いた7月6・7日にペンシルバニア州のポノコレースウェイで第11戦が行われる。

『記事：吉田知弘』

吉田知弘（Tomohiro Yoshita）

投稿者プロフィール

フリーのモータースポーツジャーナリスト。主にF1やSUPER GT、スーパーフォーミュラの記事執筆を行います。観戦塾での記事執筆は2010年から。翌年から各サーキットでレース取材を重ねています。今年はSUPER GTとスーパーフォーミュラをメインに国内主要レースをほぼ全戦取材しています。
初めてサーキット観戦される初心者向けの情報コーナー「ビギナー観戦塾」も担当。