【SGT】2013第4戦SUGO:大波乱の連続!ARTAがGT500・300を完全制覇!!

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2013年のSUPER GT第4戦SUGO。注目の決勝レースは“SUGOの魔物”が大活躍する展開となってしまった。昨日とは打って変わり晴天に恵まれたスポーツランドSUGO。路面温度も40℃を超え、週末で初めて完全なドライコンディションになった。GT500のポールポジションはREITO MOLA GT-R。スタートドライバーを務めた関口雄飛は後続の猛追を振り払い、1コーナーをトップで通過。その後一気に飛ばして逃げる作戦に出た。しかし、周回遅れのGT300車両が前方に現れ出すと形勢は一転。2位のDENSO KOBELCO SC430石浦宏明が接近して抜きにかかる。石浦は最終コーナーを速く駆け上がりストレートで並びかけようとするが、対する関口はストレートエンドの伸びが良く、1コーナーで主導権を握りトップを死守。我慢比べが続くままレース中盤を迎えた。

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レース中盤に差し掛かると、それまでの晴天が一転に分厚い雲が上空を覆いだす。各チームともに雨が降ってきたことに備えてピットインのタイミングを待ったが、40周を終えたところでMOLA関口、サード石浦が同時にピットイン。ここでサードのメカニックが素晴らしい作業をみせ、MOLAを逆転してコースへ復帰し後半戦へ突入。ここから“SUGOの魔物”が目を覚まし始めた、

トップ浮上以降、アドバンテージを築いたサード脇阪寿一に対し2位MOLAの本山哲は3位のZENT CERUMO SC430立川祐路に追いつかれ、2位の座を明け渡してしまう。しかし本山も諦めずに猛追。サイド・バイ・サイドになりながら1・2・3コーナーに入っていくなど接触寸前のバトルを展開した。ところが48周目の2コーナーでは両者1歩も譲らなかった結果、なんと接触。これでMOLAはピットインを余儀なくされて優勝争いから脱落。セルモも順位を落とす形に。しかし、これは大波乱の序章に過ぎなかった。

これでオーダーは1位サード(脇阪)、2位にウイダーモデューロHSV-010のフレデリック・マコヴィッキィ、3位にセルモ(立川)というトップ3。目の前がクリアになったマコヴィッキィは一気にペースを上げ300車両に引っかかっている脇阪に接近し始める。その瞬間、空から大粒の雨が降り出し、瞬く間に路面はウエットコンディションに。後方ではピットインしレインタイヤに交換するチームもあったが、上位陣はそのままコースに留まることを選択した。首位の脇阪を抜きあぐねるマコヴィッキィ、そこに立川と4位のRAYBRIG HSV-010小暮卓史も接近し、残り20周を切って四つ巴のバトルが勃発。その次の瞬間、またしてもSUGOの魔物がチーム・ドライバー達にイタズラをし始めた。

67周目にマコヴィッキィを抜いて2位に上がった立川は翌周に脇阪もパスして一気にトップへ。ところが70周目のセクター1で300車両の集団に引っかかり、脇阪にチャンスを与えてしまう。ちょうどS字を立ち上がったレインボーコーナーで行き場を失った立川、エヴァRT初号機アップルMP4-12Cを間に挟んでイン側のスペースに脇阪が飛び込み抜きにかかった。焦った立川は続くハイポイントコーナーでエヴァマクラーレンと接触し、まさかのスピンアウト。これでリタイアとなってしまった。しかし、これだけでは終わらず直後のストレートでインからマコヴィッキィ、脇阪、小暮が並び3ワイド。その次の瞬間、両サイドのHSV2台がサードSC430を挟み込んでしまう形で接触。3台はコントロールを失い、スピンしガードレールへ接触。これでウイダーHSVは今季初のリタイア。レイブリックもマシンの損傷が激しく、なんとかピットまで戻ってきたがレース続行は不可能となった。なんとかサードのみが生き残る形となったが、接触時の傷跡は激しく73周目の3コーナーでタイヤがパンクしスピン。これで大きく後退。これまでトップ争いを盛り上げていた上位4台が一瞬にして消え去るという前代未聞に近い大波乱の展開となった。

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これでトップに立ったのはKeeper TOM’S SC430の伊藤大輔だったが、背後に迫っていたARTA HSV-010の松浦孝亮が襲いかかり、すぐにトップを奪還した。その後も雨量が強くなったが、何とか最後までトップを死守、最終ラップにはGT300クラストップで同じARTAカラーのARTA CR-Z GTとともにランデブー走行。最後は2台並んでチェッカーを受けた。ラルフ・ファーマンにとっては2010年第5戦鈴鹿以来、松浦にとってはSUPER GT全体で初優勝。鈴木亜久里率いるARTAはGT500・GT300両クラス制覇という快挙を成し遂げた。

GT500クラス2位にはキーパートムスの伊藤大輔/アンドレア・カルダレッリ組、3位にはMOTUL NISMO GT-R(柳田真孝/ロニー・クインタレッリ)が終盤の波乱で順位を上げて表彰に登った。GT300クラス2位は3戦連続でMUGEN CR-Z GT(武藤英紀/中山友貴)、3位は終盤まで粘り強く走ったENDLESS TAISAN PORSCHE(峰尾恭輔/横溝直輝)が入った。

『記事:吉田 知弘』

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吉田 知弘(Tomohiro Yoshita)

投稿者プロフィール

フリーのモータースポーツジャーナリスト。主にF1やSUPER GT、スーパーフォーミュラの記事執筆を行います。観戦塾での記事執筆は2010年から。翌年から各サーキットでレース取材を重ねています。今年はSUPER GTとスーパーフォーミュラをメインに国内主要レースをほぼ全戦取材しています。
初めてサーキット観戦される初心者向けの情報コーナー「ビギナー観戦塾」も担当。

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