【F1】第10戦ハンガリーGP:レースレポート

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©Pirelli
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 2013年のF1世界選手権は、2週間のブランクを経て第10戦ハンガリーGPを迎えた。ここを終えれば8月の夏休み期間に入るため、その前に好成績を残して後半戦に向けて流れを作りたいところ。今年も真夏のハンガリーで熱戦が繰り広げられた。

 予選でポールポジションを勝ち取ったのはルイス・ハミルトン(メルセデスAMG)。絶好調のセバスチャン・ベッテル(レッドブル)が2位に入り勢いに乗る2人がフロントロー(最前列)からスタートを切った。1コーナーまで好ダッシュを決めたハミルトンがそのままトップで1コーナーへ、ベッテル、ロメイン・グロージャン(ロータス)と続く展開で始まっていく。ここ数戦、満タン状態のレース序盤で速さをみせているベッテルが、ハミルトンを猛追するが、オーバーテイクポイントが少ないハンガロリンクでなかなか攻略できずに悪戦苦闘。走行している間に1回目のピットストップが迫った。今回ピレリタイヤが持ち込んだのはソフト(黄)とミディアム(白)の2種類。上位陣はソフトをチョイスしていたのに加え、決勝スタート時の路面温度は51度と厳しいコンディション。10周を目処に一度目のタイヤ交換が必要だった。まず先に動いたのはトップのハミルトン。9周目にピットインしミディアムへ。一方のベッテルは前がクリアになった瞬間に一気に飛ばして、ピットストップで逆転しようと試みたがタイムが伸びず、結局12周目に入ったが逆転はならなかった。その後トップに立ったのは10番手スタートのマーク・ウェバー(レッドブル)。彼は数少ないミディアムスタートを選んだドライバーで、序盤にロングランを行なって後半にソフトタイムを投入する作戦。しかし、1ラップあたり0.6〜0.8秒速いハミルトンに迫られ、わずか3.3秒の貯金を残して23周目にピットインしトップが入れ替わった。

 第2スティントで1分27秒台を連発していたハミルトンは、気がつけば真後ろにいたベッテルに13秒もの大差をつけていた。その後もラップは安定し31周を終えたところで2回目のタイヤ交換へ。ベッテル、フェルナンド・アロンソ(フェラーリ)、ウェバーの後ろでコースに戻るが、アロンソは直後にピットイン、ウェバーもすぐ背後に迫って34周目にオーバーテイクして2位浮上。さらにその周終わりでベッテルが2回目のピットインを行ったため、彼は難なくトップの座に返り咲き、今度は1分26秒台の一定したペースで確実にリードを築いていった。

©Pirelli
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 その後はレース展開も落ち着き、ハミルトンが独走で逃げ、レッドブル勢が追う展開だった。ところが6番手スタートだったライコネンが、上位陣では珍しく2ストップ作戦を敢行。第2スティント以降はミディアムタイヤでロングランを行いながらも少しずつトップに近づく走りを披露。終盤にベッテル、ウェバーが3回目のピットストップを行う間に逆転して2位に浮上。最後は30周近く使ったタイヤでベッテルとの接近戦が繰り広げられたが、気迫の走りで押さえ込みファイナルラップを迎えた。

 昨年もここで優勝しているハミルトン。その時はライコネンに追い回され続け、何とか抑えきってのチェッカーだったが、今年は序盤から少しずつリードを築いていき、最後は10秒以上の差をつけて余裕の走りでチェッカーフラッグ。今シーズン初、そしてメルセデスAMGに移籍して初めての優勝を飾った。結局、最後ラップまでもつれ込んだ2位争いはライコネンが隙を見せず先着。ランク首位のベッテルは3位でレースを終えた。

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 これにより、ポイントランキングはベッテルが172ポイントに伸ばし、ライコネンが134ポイントでアロンソを逆転して2位に浮上。以下アロンソ、ハミルトンの順で続いている。これでF1は3週間の長い夏休み期間に突入。次回は第11戦ベルギーGPが8月23〜25日にスパ・フランコルシャンで開催される。

『記事:吉田 知弘』

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吉田 知弘(Tomohiro Yoshita)

投稿者プロフィール

フリーのモータースポーツジャーナリスト。主にF1やSUPER GT、スーパーフォーミュラの記事執筆を行います。観戦塾での記事執筆は2010年から。翌年から各サーキットでレース取材を重ねています。今年はSUPER GTとスーパーフォーミュラをメインに国内主要レースをほぼ全戦取材しています。
初めてサーキット観戦される初心者向けの情報コーナー「ビギナー観戦塾」も担当。

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