SUPER GT第5戦ポッカサッポロ1000kmが開催される鈴鹿サーキット(三重県)で16日、2014年からDTMとの技術規則の統一で一新されるGT500車両の記者発表が行われた。
この日に合わせてレクサス、ホンダ、日産の3メーカーが新規則に基づいたマシンを製作。4時間のシェイクダウンを経て、満を持して鈴鹿サーキットに持ち込まれた。
12時からの各社リリース配信と一般公開に先立ち、11時からメディア向け記者発表が行われ、会場の席を埋め尽くすくらい多くの報道陣が詰め掛け、また今年のSGTに参戦する各チーム代表も出席し、アンベールの瞬間を見守った。
注目の参戦マシンだが、レクサスはSC430に代わって2012年9月のパリ・モーターショーで発表されたLF-CCをベースとした車両を採用。まだ完成したばかりでトラブルも多く、残念ながら18日に予定されているデモ走行は行えない状況とのこと。ホンダは以前からアナウンスされていた通り新型NSXのコンセプトモデルをベースとしたマシンが登場。7月下旬にツインリンクもてぎでシェイクダウンが行われ、その時の映像が一部漏えいしていたが、その時と同じ白色ベースのテストカーがお披露目された。日産は現在もチャンピオンマシンとして活躍するGT-Rを継続採用。ベースの顔つきも変わっておらず新規定で取り付けられたフェンダーやリアウイングが印象的だった。
発表会に登場したGTアソシエションの坂東代表。「2009年からスタートしたDTMとの規則統合の交渉が実を結び、本日ここに3メーカーのご協力もあって実車を皆様にお見せすることができることを大変嬉しく思います。」と挨拶した。
アジアを中心に人気が高いSUPER GTと欧州を代表するカテゴリーであるDTM。その2つのレースが同じ車両規則でシリーズが進められていく。その記念すべき第一歩が踏み出された瞬間だった。
『記事:吉田 知弘』
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