12時30分にスタートしたポッカサッポロ1000kmもレース全体の約6割に当たる100周を走破。GT500クラスはMOTUL NISMO GT-R(柳田真孝/ロニー・クインタレッリ)が依然トップをキープし、SCランの影響で順位を落としたウイダーモデューロHSV-010(山本尚貴/フレデリック・マコヴィッキィ)が2位につけている。
76周目のリスタート時には約25秒後方からスタートした18号車の山本だったが、粘り強く追い上げ、その差を少しずつ詰めていく。逃げる23号車のクインタレッリは着実に周回を重ね、103周を終えたところで3回目のピットイン。再び柳田にバトンタッチした。ここで山本が意地をみせ10秒差まで詰めて翌104周目にピットイン。こちらは耐久レースに強いマコヴィッキィにドライバー交代した。
今回絶好調のマコヴィッキィは、アウトラップから激走。109周目に1分54秒886を叩き出し、柳田を猛追。ついに115周目に0.4秒差まで追いつくと少しずつプレッシャーをかけていき、序盤に山本が何度もオーバーテイクをみせたスプーンへ。勢いをつけ並びかけていくと、柳田も意識し過ぎたのかスプーン1つ目でややオーバーラン。この隙にマコヴィッキィが冷静に追い抜き、ついに約50周ぶりにトップの座を奪い返した。
現在、マコヴィッキィが少しずつリードを広げ2.7秒の差をつけている。
スタートから数々の波乱があったポッカサッポロ1000km。GT300はSUBARU BRZ R&D SPORT(山野哲也/佐々木孝太/井口卓人)の独壇場となっているが、GT500はフロントローを分け合ったNISMO GT-RとウイダーモデューロHSVの一騎打ちになりそう。最初は長いと思われていた1000kmレースもあっという間に後半から終盤戦に突入。それでも、まだ1レース分に相当する50周近くが残っているため、まだ何が起こるか分からない。
今年のポッカサッポロ1000kmは最後の最後までどうなるか分からないレースになりそうだ。
GT500クラス(120周終了時点)
1位ウイダーモデューロHSV-010(山本尚貴/フレデリック・マコヴィッキィ)
2位MOTUL NISMO GT-R(柳田真孝/ロニー・クインタレッリ)
3位カルソニックIMPUL GT-R(松田次生/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ)
4位WedsSports ADVAN SC430(荒聖治/アンドレ・クート)
5位PETRONAS TOM’S SC430(中嶋一貴/ジェームス・ロシター)
GT300クラス途中経過(112周終了時点)
1位SUBARU BRZ R&D SPORT(山野哲也/佐々木孝太/井口卓人)
2位MUGEN CR-Z GT(武藤英紀/中山友貴)
3位LEON SLS(黒澤治樹/黒澤翼/中谷明彦)
『記事:吉田 知弘』
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