【F1日本GP】甲高いF1サウンドも今年で聴き納め!?2013F1日本GP現地観戦の見どころ

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 いよいよ1ヶ月後に迫った2013F1日本グランプリ。今年は日本人ドライバーの参戦もなく、現地観戦を回避もしくは迷っている方も多いだろう。しかし、今年観ておかないと後々になって後悔することも少なくないほど、実は見どころが満載となっている。今回は2013F1日本グランプリを現地観戦する際に、是非注目していただきたいポイントをご紹介する。

【2.4リッターV8エンジン最終年度。今のF1サウンドは今回が聴き納め?】
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 来シーズンからエンジンルールが大幅に変わり、2006年から統一されてきた2.4リッターV型8気筒 自然吸気(N/A)エンジンでのレースは今年で最後となる。N/Aエンジンで統一というルールは1989年から施行されてきたF1。排気量などの細かい規制変更は何度かあったが、来年以降は1.6リッターV6ターボエンジンにハイブリッド昨日を搭載した“パワーユニット”で統一される。これまで当たり前のようにして耳にしてきた“あの甲高いF1サウンド”も、今回で聴き納め。「音が好きだから」という理由で毎年鈴鹿に通っていたファンにとっては、今年は本当に重要な年になるだろう。

【ベッテル、鈴鹿で4連覇達成の可能性も浮上?】
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[左:今期絶好調のセバスチャン・ベッテル(©Pirelli)]
[右:2011年に鈴鹿でチャンピオンを決めた後の様子(©KANSENZYUKU)]

 今年はシリーズ全19戦のうち第15戦として開催される日本GP。残りレースを考えると、以前のようにチャンピオン決定の舞台になりにくくなってしまったが、今年は現王者セバスチャン・ベッテル(レッドブル)が絶好調。第12戦イタリアGPを終えて2位フェルナンド・アロンソ(フェラーリ)に対して53ポイントのリードを築いている。もし鈴鹿でタイトルを決めるとするならば、同レースが終了した時点で101ポイント以上のリードが必要。鈴鹿を含めシンガポール、韓国と3レースしかないため、自力でのチャンピオン決定はできないが、今後の展開次第では可能性も十分ある。

 1990年代は現在のカレンダーの関係上、鈴鹿で目の前でワールドチャンピオンが決まる瞬間に立ち会えるのは、そう多くはない。さらに今年ベッテルが獲得すればファン・マヌエル・ファンジオ、ミハエル・シューマッハ以来、史上3人目の4連覇達成となる。是非、機会があれば現地観戦で歴史的瞬間に立ち会うチャンスが出てくるかもしれない。

※今後のチャンピオン争い次第では鈴鹿で決定しない場合もあります。

【マーク・ウェバー、鈴鹿ラストラン】
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 すでにチーム・ドライバーからも発表があった通り、マーク・ウェバー(レッドブル)が今季限りでF1を引退する。ここまで鈴鹿では優勝こそ無かったものの、木曜のドライバーサイン会では積極的にスタンドに歩み寄ってファンにサインをするなど、そのサービス精神が旺盛な人柄で、日本にも多くのウェバーファンがいる。そのウェバーの走りが観られるのも今回が最後。いつも彼を応援していないというファンも絶対に見逃せない週末になるだろう。

 このように“今年観ておかないと後悔する”という事が多い2013F1日本グランプリ。観戦チケットは現在も鈴鹿サーキット公式サイト等で発売中。まだ人気席も完売に達していないエリアがあるため、今からでもチケットを手配して現地観戦の準備を進めることが出来る。是非「今年しか観られないF1日本GPの醍醐味」を現地鈴鹿サーキットで観戦してみてはいかがだろうか。

鈴鹿サーキット F1日本グランプリ チケット情報ページ

吉田 知弘(Tomohiro Yoshita)

投稿者プロフィール

フリーのモータースポーツジャーナリスト。主にF1やSUPER GT、スーパーフォーミュラの記事執筆を行います。観戦塾での記事執筆は2010年から。翌年から各サーキットでレース取材を重ねています。今年はSUPER GTとスーパーフォーミュラをメインに国内主要レースをほぼ全戦取材しています。
初めてサーキット観戦される初心者向けの情報コーナー「ビギナー観戦塾」も担当。

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