【SF】2013最終戦:山本きめた!コースレコードを更新して2レースともPPを獲得!!

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©T.Yoshita/KANSENZYUKU

 最終戦を迎えた2013年のスーパーフォーミュラ。決勝のスターティンググリッドを決める公式予選が行われた。今回は通常のノックアウト方式で行われるが2レース制という事で、レース1はQ1のタイムで決まり、レース2は通常通りのグリッド決定方法で行われた。

 まずは20分間で争われたQ1。逆転チャンピオンのためにはポールポジションが必要な山本尚貴(TEAM無限)は、午前中同様に好調を維持。Q1でトップタイムを奪うために新品タイヤを温存していたライバルたちもいる中、きっちりと最後のタイムアタックをまとめ、1分38秒055を記録。4月の開幕戦で伊沢拓也(DOCOMO DANDELION RACING)がマークした1分38秒217のコースレコードを更新する速さをみせた。また僚友の佐藤琢磨(TEAM無限)もノックアウトゾーンにいたが最後のアタックでタイヤを伸ばし、Q2へ進出した。

 これでPPボーナスの1ポイントを獲得した山本。続いてレース2のポールも獲得するべく集中力を維持。Q2では小暮卓史(NAKAJIMA RACING)にトップを奪われるものの、きっちり2番手タイムをマークしてQ3にコマを進める。一方、琢磨は8位中嶋一貴(PETRONAS TEAM TOM’S)にわずか0.005秒及ばず9位でQ2ノックアウト。また午前中のフリー走行で好調だった松田次生(Lenovo TEAM IMPUL)もここで姿を消した。

 そして最終のQ3。グリーンシグナルとともにコースインする各車に対し、山本は自分のペースを守りぬき残り5分30秒でコースイン。満を持して今日2度目のポールを狙うタイムアタックに突入するが、誰もが予想していなかった展開が待ち受けていた。セクター1で全体ベストを記録するも、すぐ前をはしっていた国本雄資(P.MU/CERUMO・INGING)がスピンし立体交差下でストップ。これで残り56秒というところで赤旗が提示され山本のアタックは無効になってしまう。

 レギュレーション上、残り時間2分を切ったところで赤旗中断となった場合は、時間を戻してセッションが再開されることになっており、約10分少々の中団の後、残り3分まで時間が戻されてセッションが再開された。この時点ですでにタイムを出していたジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(Lenovo TEAM IMPUL)と小暮卓史(NAKAJIMA RACING)はピットで待機するが、まだ完全なアタックが出来ていない山本は再びコースイン。この時点で気温17℃、路面温度19℃。残り3分でタイヤをきっちりウォームアップする時間がないため、山本のレース2PPは不可能だと誰もが感じていたが、コックピットに乗り込んでいた本人だけは全く諦めていなかった。

 いつもより1周少ないウォームアップラップできっちりタイヤのコンディションを整え、タイムアタックに突入。セクター1、2では赤旗前と変わりない好タイムで通過すると、後半区間もきっちり攻め切り、1分37秒774の驚異的なタイヤをマーク。2位のオリベイラに0.3秒近い差を付けるとともに、自らのコースレコードをさらに更新してレース2もポールポジションを獲得した。

©T.Yoshita/KANSENZYUKU ©T.Yoshita/KANSENZYUKU

 パルクフェルメに帰ってきた山本は、控え目にガッツポーズ。「朝からクルマの調子は良かったので、順調に落ち着いて行けばポールポジションは獲れるだろうと思っていましたが、最後のQ3での赤旗はまずなと思いました。絶対に諦めないで次のアタックで決めるということだけを自分に言い聞かせましたし、赤旗が出たことによって、逆に吹っ切れることができ自分でも驚くくらい完璧なアタックができました。走っていて気持ちよかったです。ただ大切なのは明日の決勝なので、このまま集中力を維持してきっちり仕事をこなしたいです。」と、冷静に今日の予選を振り返った。

©T.Yoshita/KANSENZYUKU

 まさに神がかり的なタイムアタックをみせた山本。明日は優勝1回、2位以上1回で逆転タイトルに手が届くが、明日は雨の予報も出ているなど、未知数の要素がまだまだある。果たして、奇跡の逆転チャンピオンを決めることができるのか?明日の決勝レースから目が離せない。

『記事:吉田 知弘』

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吉田 知弘(Tomohiro Yoshita)

投稿者プロフィール

フリーのモータースポーツジャーナリスト。主にF1やSUPER GT、スーパーフォーミュラの記事執筆を行います。観戦塾での記事執筆は2010年から。翌年から各サーキットでレース取材を重ねています。今年はSUPER GTとスーパーフォーミュラをメインに国内主要レースをほぼ全戦取材しています。
初めてサーキット観戦される初心者向けの情報コーナー「ビギナー観戦塾」も担当。

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