【SF】2013最終戦鈴鹿:Race2で見事な逆転Vを決めた一貴、今回も光ったピットインの判断

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©T.Yoshita/KANSENZYUKU

 2013年のスーパーフォーミュラ第7戦鈴鹿のRace2で見事な逆転優勝を果たした中嶋一貴(PETRONAS TEAM TOM’S)。タイヤ交換義務があった28周勝負のRace2では得意のピット戦略で勝利を掴む展開となった。

 ハーフウエットという微妙なコンディションで始まったRace2。上位陣はギャンブルを避けてウエットタイヤを装着してスタートするが、5番手の一貴は1周目の路面状況をみて交換を決断。ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(Lenovo TEAM IMPUL)とともにオープニングラップでピットに飛び込み、ドライタイヤに交換。その後、他陣営が続々とピットに入るが、早めに交換した分タイヤの温まりもよく、それまでトップを走っていた山本尚貴(TEAM無限)、小暮卓史(NAKAJIMA RACING)らを逆転。後半にはオリベイラに続く2位に浮上する。そのオリベイラも終盤はトラブルで失速しトップへ。残り2周で本降りになった雨にも冷静に対応し、見事今季2勝目をマークした。

 最終的にオリベイラのトラブルに助けられたという見方も強いが、やはり1周目にタイヤ交換という“一貴らしい戦略”が、今回も勝利をよびこむきっかけとなった。

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 「ドライでスタートしても1回は必ずピットに入らなければいけないルールだったので、無理をせずにウエットでスタートしました。8分間ウォームアップの時にドライタイヤで走った時の感覚と、1周目ウエットで走った感覚を比べて判断しました。具体的にみると逆バンク〜ダンロップと200Rがドライで行くには厳しかったのですが、スタートしてからは乾き始めていたので、それで判断しました。あと、自分の前にいた上位陣が入れば、自分はステイアウト(コース上に留まること)して、2周目もそのまま行くようであれば、すぐに交換しようという作戦でした。終盤はJPのトラブルに助けられてトップに立っての優勝で、正直喜べる展開ではなかったですが、週末の流れを考えると勝ててよかったです。」

 F・ニッポン時代を含め鈴鹿で3勝している一貴だが、実はあまりよい思い出がなく、「今回のレースもそうですし、このクルマで鈴鹿を走るレースは正直相性がよくなくて、いつも苦戦していました。来年からSF14と新しいクルマになるので、そこで流れが変わらないかなと思っています(笑)」と記者会見の最後には本音も出た。

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 今回も優勝は飾ったが、3位に入った山本が逆転チャンピオンを獲得。レース後の盛り上がりや注目度も完璧に主役をとられてしまったが、こういった難しいコンディションやドライバーの判断が求められるレースで、相変わらずの強さを発揮した一貴。来シーズンの参戦については未定だが、もしSF14で鈴鹿を走る機会があれば、今度は本人も納得するような完璧なレース運びに期待したい。

『記事:吉田 知弘』

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吉田 知弘(Tomohiro Yoshita)

投稿者プロフィール

フリーのモータースポーツジャーナリスト。主にF1やSUPER GT、スーパーフォーミュラの記事執筆を行います。観戦塾での記事執筆は2010年から。翌年から各サーキットでレース取材を重ねています。今年はSUPER GTとスーパーフォーミュラをメインに国内主要レースをほぼ全戦取材しています。
初めてサーキット観戦される初心者向けの情報コーナー「ビギナー観戦塾」も担当。

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