【F1】2013第18戦アメリカGP:レースレポート

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©Pirelli
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 2013年のF1第18戦アメリカGPが現地時間の17日(日)にテキサス州オースティンにあるサーキット・オブ・ジ・アメリカズで決勝レースが行われた。

 今年で2回目の開催となるオースティンでのアメリカGP。今週末は初日のフリー走行1回目を前に深い霧が立ち込め、さらにセッション中もメディカルヘリの関係で赤旗中断になるなど混乱模様の中でレースウィークがスタートしたが、決勝レースは晴天に恵まれ、今年も多くのレースファンがスタンドを埋め尽くした。

 ポールポジションは2戦ぶりとなるセバスチャン・ベッテル(レッドブル)、2位に同僚のマーク・ウェバーが続き、3位に最近成長著しいロメイン・グロージャン(ロータス)が入った。スタートではレーシングラインである奇数列のドライバーが好ダッシュをみせ、ベッテルが順当にホールショット。2位にグロージャン、3位に5番手スタートのルイス・ハミルトン(メルセデスAMG)が続き、ウェバーは4位に後退。また後方ではパストール・マルドナード(ウィリアムズ)とエイドリアン・スーティル(フォースインディア)が接触、これでコントロールを失ったスーティルがコース脇のガードレールに激しくクラッシュしてしまう。幸い大きな怪我はなかったものの、マシンと破片の回収のためセーフティカーが導入された。

 5周目からレースが再開されると、いつも通りベッテルは独走態勢に。最初の周で1分44秒250を記録し後続に1秒以上差をつけると、その後も1分44秒台前半のタイムを連発。しかし、追いかけるグロージャンも1分44秒台で対抗。差を詰めることはできないが、今までのような超独走体勢を阻止しようと懸命にプッシュした。また、後続ではウェバーが13周目にハミルトンの逆転に成功。3位に順位を取り戻している。

 ここアメリカGPは昨年同様ハード目のタイヤが持ち込まれたこともあり、各車1ストップを選択。グロージャンに追いかけられながらも着実に貯金を作り、8秒まで引き離したベッテル。27周を終えたところでピットインしハードタイヤに交換する。グロージャンは2周引っ張った29周終わりでピットへ。それまでの差が大きく逆転には至らなかったものの、3位ウェバーに対しては確実なアドバンテージを築き、後半スティントに向かっていく。

 盤石なレース運びを魅せてきたベッテルとレッドブル陣営だが、また心配の種とも言える「マシントラブル」の兆候が見られ始める。後半に入って快調に周回を重ねていたウェバーが、一度グロージャンの追撃をやめてペースを落とすシーンが見られた。ペースダウンは数周のうちに終わり再び攻略を開始するが、ここ数レースで表彰台の常連ドライバーになったグロージャンはウェバーに隙を与えず2位をキープする。この間にベッテルは最大で10秒もの貯金を築くが、終盤はトラブルとタイヤの消耗を気にしてペースコントロール。結局6秒差と、最近では少ないリードだが今季12回目のトップチェッカーを受けた。これで連勝記録を8に伸ばしたベッテルは、2004年にミハエル・シューマッハが記録した連続優勝記録を更新。また年間勝利数でも自己ベスト(11回)を更新。次回最終戦のブラジルGPでも勝てば、シューマッハの歴代最多(13回)に並ぶことになる。

©Pirelli
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 また勝ち星を一つ増やした今年のチャンピオンは、ウイニングラン中にまたしてもドーナツターンを披露。最初はレギュレーション違反により罰金ペナルティを食らったパフォーマンスも、すっかり定着化し始めている。最後まで続いたウェバーとの2位争いを制したグロージャンは今季ベストポジションを獲得。次のブラジルGPがいよいよF1ラストランとなるウェバーが3位表彰台を獲得した。

 3月に始まった2013年のF1シーズンも、いよいよ次のブラジルGPが最後。最終戦は11月24日(日)に決勝レースが行われる。

『記事:吉田 知弘』

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吉田 知弘(Tomohiro Yoshita)

投稿者プロフィール

フリーのモータースポーツジャーナリスト。主にF1やSUPER GT、スーパーフォーミュラの記事執筆を行います。観戦塾での記事執筆は2010年から。翌年から各サーキットでレース取材を重ねています。今年はSUPER GTとスーパーフォーミュラをメインに国内主要レースをほぼ全戦取材しています。
初めてサーキット観戦される初心者向けの情報コーナー「ビギナー観戦塾」も担当。

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