待ちに待った2014年のF1世界選手権がオーストラリア・メルボルンで開幕。舞台となるアルバートパーク・サーキットのピットガレージには11チーム22台のF1マシンが集結。あの華やかなはF1パドックが今年も帰ってきた。
今年は8年ぶりにエンジン規定が変更され、2.4リッターN/Aから1.6リッターターボエンジンに加え回生エネルギーシステムも組み合わせた「パワーユニット」という呼ばれ方に生まれ変わった。また冬季テストから騒がれているフロントノーズの形状を含めマシンの寸法規定も大幅に変更。ほぼ全てが全く新しいレギュレーションに生まれ変わったと言ってもいいほどの2014シーズンとなる。
そんな中、注目の公式戦最初のフリー走行。フタを開けてみれば冬季テストから好調だったメルセデスAMG勢が順調にタイムを伸ばしていった。午前中こそチェック走行がメインでトップ5には入っていなかったが、午後の2回目では両ドライバーとも30周以上を走破する充実した内容。結局ルイス・ハミルトン(メルセデスAMG)が1分29秒625でこの日の最速タイムをマーク。僚友のニコ・ロズベルグも1分29秒782で2位につけた。3位にはフェルナンド・アロンソ(フェラーリ)が1分30秒132で続いている。
冬季テストではトラブルが多発し、まともに走りこみができなかった王者レッドブル・レーシング。このフリー走行で一体何位になるのかと心配されていた方も多かったかもしれないが、その不安を拭い去るようにセバスチャン・ベッテルが4位(1分30秒381)、地元オーストラリア出身のダニエル・リカルドも6位(1分30秒538)と、ライバル陣営に遅れをとらないタイムを出してみせた。
そして、1年ぶりにF1復帰を果たした小林可夢偉(ケータハム)は、午前中のセッションで燃料系のトラブルが発生。大半をガレージで過ごしフリー走行1回目はノータイム。午後で何とか挽回しようと試みるも、トラブルが直りきらず、結局走行できないまま午後のセッションも終了。僚友のマーカス・エリクソンも電気系など別のトラブルに悩まされ、ケータハム勢は初日ノータイムで終わるという厳しいスタートとなってしまった。
明日(15日)は、フリー走行3回目と公式予選が行われる。新レギュレーションで迎える2014年開幕戦のポールポジションは、誰が勝ち取るのか?非常に楽しみだ。
『記事:吉田 知弘』
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