岡山国際サーキットで始まったSUPER GTの公式合同テスト。14時00分から午後のセッションが行われ、各チームが勢力的に周回を重ねた。
午前中同様にGT500クラスは1分21〜22秒台を出すチームが多く、中でも好調と伝えられている日産GT-R勢が好タイムを連発。最終的に#12 カルソニックIMPUL GT-R(ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ/安田裕信)が1分21秒103を記録。午前中のトップタイムには僅かに届かなかったが、午後のセッションでのトップタイムとなった。2位には#23 MOTUL AUTECH GT-R(ロニー・クインタレッリ/松田次生)が入り、日産勢がワン・ツーを独占。この他にも#24 D’Station ADVAN GT-R(ミハエル・クルム/佐々木大樹)が4位に食い込むなど、GT-R勢の躍進が目立った。
ホンダNSX勢の最高は、3位の#100 RAYBRIG NSX CONCEPT-GT(小暮卓史/武藤英紀)。1分21秒362を記録し、トップとの距離を縮めてテスト1日目を終えた。この他にも#17 KEIHIN NSX CONCEPT-GT(塚越広大/金石年弘)がトップとの0.5秒差の6位につけている。残りの3台は#32エプソンが12位、#18ウイダーモデューロが13位、#8ARTAが14位と順位上では下位に沈んでしまったが、タイム差は午前中より接近しており、特に18号車に関しては山本尚貴がメインでステアリングを握って終日ロングランを中心としたプログラムをこなし、この日だけでクラス最多となる121周を走破。これが開幕戦でどのように表れてくるのか?楽しみだ。
レクサス勢は#6 ENEOS SUSTINA RC F(大嶋和也/国本雄資)の5位が最高。午前、午後を通してチャンピオンチームの#1 ZENT CERUMO RC F(立川祐路/平手晃平)が上位に顔を出さなかったのが気になるが、特に大きな問題もなく、順調にプログラムをこなしていた。
GT300クラスは、マシンカラーがオレンジに一新された#31 OGT Panasonic PRIUS(新田守男/嵯峨宏紀)が1分27秒847を記録しトップタイム。2位にはマネパ ランボルギーニ GT3(織戸学/青木孝行)、3位には#21 Hitotsuyama RacingのアウディR8(リチャード・ライアン/藤井誠暢)が入った。今年もハイブリッドGTカーの速さは健在のようで、午前中も無限CR-Z GTが好タイムをマーク。これに対しFIA GT3勢がどのように巻き返してくるのか、こちらも注目だ。
また、ファン感謝デーも合わせて開催された岡山国際サーキット。セッションの合間にはサーキットサファリやピットウォークなど、様々なイベントが開催され大盛況。特にピットウォークは晴天に恵まれたこともあり、あっという間に多くのファンでピットロードが埋め尽くされ、新しいカラーリング・マシンになった今季仕様のSGTマシンを間近で見ていた。またドライバーたちも短い休憩時間を惜しんでピット前に姿を現し、サインをするなどファンサービスも行われた。
明日16日は、午前9時00分から午前中のセッションがスタートする。
『記事:吉田 知弘』
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