【F1】2014第3戦バーレーンGP:レースレポート

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©MercedesAMG
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 2014年のF1第3戦バーレーンGPの決勝レースが現地時間の6日、バーレーンインターナショナルサーキットで開催された。今年で開催10周年を迎える同GPは新たな試みとして、ナイトレース開催を決定、日が暮れた中で22台のマシンがグリッドに整列し57周勝負のレースがスタートした。

 ポールポジションは今季2度目となるニコ・ロズベルグ(メルセデスAMG)、その隣には僚友のルイス・ハミルトンが並んだ。両者が並んで1コーナーへ侵入していき、先行したのはハミルトン。後方でも大きな混乱なく、初のバーレーン・ナイトレースを引っ張っていく。スタートで先行を許してしまったロズベルグだが、きっちりチームメイトの背後につけチャンスを伺う。序盤こそ1.5秒ほどの差をつけられていたが、何度もプッシュをし続け16周を過ぎたあたりからDRS稼働ゾーンの1秒圏内に。これでチャンスを見出したロズベルグが果敢に攻めていくが、ハミルトンも一歩も譲らない白熱したバトルに発展していく。しかし、ハミルトンを完全に抜ききることができないまま両者1回目のピットストップを敢行。ハミルトンが19周終わりで入り、スタート時同様にソフトタイヤを選択。一方のロズベルグは21周終わりまで粘って逆にミディアムをチョイス。レース中盤は我慢をしてついていき、終盤に再びソフトを履いて勝負に出る戦略に出た。

 このタイヤ選択の差と、ピットアウト直後からハミルトンがハイペースで逃げたため、2人の差は一気に6秒近くまで広がる。また後方では、序盤から健闘していたウイリアムズ勢をかわしセルジオ・ペレス(フォース・インディア)が3位に浮上している。

 ハミルトンは即効性があるソフトタイヤの利点を最大限に生かし32周目には8秒、そして35周目には9秒とリードを広げ、2連勝にむけて盤石な体制を築いていく。ところが終盤にきて思わぬ事態が発生してしまう。41周目にパストール・マルドナード(ロータス)とエステバン・グティエレス(ザウバー)が接触。その時の衝撃でグティエレスのマシンが空中でおよそ1回転するという大きな事故となった。幸い両者に怪我はなかったが、安全確保のためにセーフティカーが導入される。

 ちょうど2回目のピットストップが迫っていたということもあり、メルセデスAMGチームはすぐに2人をピットに呼び戻し2回目の交換を完了される。しかし、SCランのためハミルトンが今まで稼いできた貯金はゼロになり、タイヤもラップタイムが上がらないミディアムを履かなくてはいけない。一方でロズベルグは戦略通りソフトタイヤ。しかも接近した状態でレース再開となるため、状況はかなり有利だった。

 そして、47周目にSCがピットに戻るとシルバーアロー2台による優勝をかけた大白熱のバトルがスタートする。1コーナーを中心にインから、アウトからと攻め立て、一時は前に出かけるがハミルトンがすぐに順位を取り戻す。今年はマシンのレギュレーション変更など“クルマの良し悪し”の方に注目が集まるカテゴリーとなってしまっていたが、今回はクルマではなくドライバーの腕と根性がぶつかり合う、久しぶりに世界最高峰のオーバーテイク合戦が繰り広げられた。

©MercedesAMG
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 最終的にロズベルグの猛追をなんとか振り切ったハミルトンがトップでチェッカーを受け今季2勝目。2戦連続でメルセデスAMGがワン・ツーを独占した。3位にはペレスが入り、2012年イタリアGP以来の表彰台を勝ち取った。

 チームメイトとの手に汗握るバトルを制したハミルトンは、パルクフェルメに帰ってくるとマレーシアGP以上に興奮した表情でガッツポーズ。ロズベルグも駆け寄り、お互いに健闘をたたえ合っていた。

 注目のドライバーズランキングはロズベルグが61ポイントで首位変わらず、ハミルトンが50ポイントで2位につけており、コンストラクターズでは3連勝中のメルセデスAMGがライバル陣営に早くも60ポイント近い大差をつけている。

『記事:吉田 知弘』

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吉田 知弘(Tomohiro Yoshita)

投稿者プロフィール

フリーのモータースポーツジャーナリスト。主にF1やSUPER GT、スーパーフォーミュラの記事執筆を行います。観戦塾での記事執筆は2010年から。翌年から各サーキットでレース取材を重ねています。今年はSUPER GTとスーパーフォーミュラをメインに国内主要レースをほぼ全戦取材しています。
初めてサーキット観戦される初心者向けの情報コーナー「ビギナー観戦塾」も担当。

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