【SF】2014第1戦鈴鹿:ロッテラーが新車SF14でポールポジション!

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 2014年の全日本選手権スーパーフォーミュラ開幕戦の公式予選が12日、鈴鹿サーキットで行われた。シーズン前のテストからF1より速いコーナリングスピードを引き出すマシンとして、注目を集めている新車SF14。その予選は想像以上に激戦となった。

 まず全19台から上位14台に絞り込まれる。気温21度、路面温度30度とテスト時より温かいコンディションでのセッションとなったが、グリーンシグナルな点灯すると各車一斉にコースイン。タイムアタックを行った。1回目では様子見も含めて上位陣は1分38秒台で留まっていたが、2回目のアタックでは一気にペースアップ。午前中でもトップタイムを記録していたアンドレ・ロッテラーが1分37秒244で昨年最終戦に山本尚貴が樹立したコースレコードを更新。堂々のトップ通過を果たした。2位にロイック・デュバル、3位中嶋一貴が続きトヨタエンジン勢が上位を独占する中、昨年度のチャンピオン山本尚貴が意地を見せる。昨日の専有走行では3.2秒遅れの18位、今朝のフリー走行も2.2秒遅れの15位と仕上がり具合が心配されたが、チーム一丸となって予選開始時間の直前までマシンを再調整。1分38秒130とロッテラーから0.8秒遅れだったもののホンダ勢トップでQ2に進出を果たした。また元F1ドライバーで今年から日本でのレース活動がメインになるビタントニオ・リウッツィは15位でQ2進出を逃している。

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 続くQ2でもロッテラーの勢いは止まらず1分36秒996まで伸ばし、ここでもトップタイムを記録。ここでも上位にトヨタエンジン勢が並ぶが、ルーキーの野尻智紀が1分37秒944をマークし陣営で唯一Q3に進出。国内トップフォーミュラ初戦ながら見事な走りをみせた。山本も1分38秒086を記録するが、わずか0.142秒届かずQ2敗退となる。

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 そしてポールポジションをかけた最終Q3。ここで速さを見せたのが元F1ドライバーのナレイン・カーティケヤンだった。僚友のJP・デ・オリベイラと共にいち早くタイムアタックをはじめると、各セクターでチームメイトを上回るタイムを記録。1分37秒148を記録しトップに立つ。これにはオリベイラをはじめ、一貴、デュバルも上回ることができなかったが、ここまで完璧な走りを見せていたロッテラーだけは別格。1分37秒022で通算7度目のポールポジションを勝ち取った。2位にはカーティケヤンが入ったが午前中のフリー走行で他車の走行を妨害したとして3グリッド降格のペナルティを受け、明日は5番手からのスタートとなる予定。3位には一貴が入り、当初の予想通り名門トムス勢が速さをみせた。

『記事:吉田 知弘』

吉田 知弘(Tomohiro Yoshita)

投稿者プロフィール

フリーのモータースポーツジャーナリスト。主にF1やSUPER GT、スーパーフォーミュラの記事執筆を行います。観戦塾での記事執筆は2010年から。翌年から各サーキットでレース取材を重ねています。今年はSUPER GTとスーパーフォーミュラをメインに国内主要レースをほぼ全戦取材しています。
初めてサーキット観戦される初心者向けの情報コーナー「ビギナー観戦塾」も担当。

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