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【SF】2014第4戦もてぎ:終盤の急激な豪雨にも負けずオリベイラがポール・トゥ・ウィン
- 2014/8/25
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2014年のスーパーフォーミュラ第4戦もてぎ。注目の決勝レースが24日、栃木県のツインリンクもてぎで行われた。今週末はEnjoy Hondaも併催され、夏休み中の家族連れを中心に、決勝日は16,000人のファンが来場した。
前日の予選終了後、車両規則違反により3台のマシンがタイム抹消のペナルティを受け、山本尚貴(No.1 TEAM無限)、中山友貴(No.2 TEAM無限)、ジェームス・ロシター(No.3 KONDO RACING)がグリッド最後方に回った。
ポールポジションはジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(No.19 Lenovo TEAM IMPUL)。前回同様に抜群のスタートを決めて余裕で1コーナーへ。2番手に野尻智紀(No.40 DOCOMO TEAM DANDELION RACING)、3番手のロイック・デュバル(No.8 KYGNUS SUNOCO TeamLeMans)は出遅れ、4番手の石浦宏明(No.38 P.MU/CERUMO・INGING)がポジションを2つ上げた。
前回同様に序盤から主導権を握ったオリベイラは、徐々に2位石浦を引き離していく。10周を過ぎたところで6秒のリードを築いた。
後方では予選タイム抹消で18番手スタートとなった山本がドライブスルーペナルティを受けてしまう。実は、前方16番手スタートだった嵯峨宏紀(No.62 TOCHIGI Le Beauset Motorsports)がトラブルでピットスタート。急きょ空いてしまった前列グリッドに間違えて進んでしまい、自分のスタートグリッドを超えてしまったからだ。後方からの逆転を狙い2ストップ作戦を選んでいたが大きくタイムロス。さらにピットインの度にエンジンストールするトラブルにも見舞われ、地元もてぎで我慢のレースを強いられてしまった。
12周目あたりかた早くもピットが動き出す。3位争いをしていたロイック・デュバル(No.8 KYGNUS SUNOCO TeamLeMans)と中団の国本雄資(No.39 P.MU/CERUMO・INGING)、ナレイン・カーティケヤン(No.20 Lenovo TEAM IMPUL)がピットイン。早めに給油とタイヤ交換を済ませ、追い上げを図る。20周目には3位で力走を続けていた野尻がピットイン。しかし、こちらも山本と同じトラブルで再スタートできず初の表彰台のチャンスが消えてしまう。
後続が続々とピットインする中でトップのオリベイラと2位石浦は安定したペースで走り続けていく。折り返しを過ぎた31周目、石浦に16秒ものリードを築いたオリベイラが先にピットイン。メカニックも冷静な作業で再びコースへ送り出す。これで石浦が一時的にトップに立つが、3周後に自らも給油とタイヤ交換のためピットイン。オリベイラが再び首位の座を奪い返した。
後続に大量リードを築いたオリベイラ。今季2勝目も目前に迫っていたが最後の最後に試練が待ち構えていた。残り15周を切ったあたりから空が暗くなり始め、雨がポツポツと降り始める。実は前回富士でもトップ独走中の終盤に降りだした雨でスピン。優勝のチャンスを失ってしまっていた。
しかしオリベイラは、前回の悪夢を振り払うべく集中した攻めの走りを披露。石浦との差を16秒に保って周回を重ねていく。
ところが、残り10周になろうかというところで突然大粒の雨が降り出し、あっという間にフルウエットに。各チームも一斉にウエットタイヤを用意しマシンを受け入れる準備を整える。この時、オリベイラは運良く最終コーナー手前の90度コーナーを走行中。少しコースオフしてしまうが、冷静に復帰しそのままピットへ。大きなタイムロスなくウエットタイヤへの交換に成功した。
ウエットタイヤに交換以降も雨脚は強まるばかりで、アクアプレーニングによりコースオフするマシンも続出。46周目にセーフティーカーが導入された。その後、雨は止んだものの路面上の水の量が非常に多く再開するには危険な状態。結局、セーフティーカー先導のまま52周を終え、オリベイラが今季2勝目をマークした。2位には粘り強く追いかけた石浦。開幕戦に続いて今季2度目の表彰台を獲得。3位にはF1参戦のため欠場したアンドレ・ロッテラーの代役であるアンドレア・カルダレッリ(No.36 PETRONAS TEAM TOM’S)が入り、国内トップフォーミュラでは嬉しい初表彰台を獲得した。
『記事:吉田 知弘』
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