【SGT】2014第6戦鈴鹿:ARTA CR-Zとの攻防を制し、TWS LM corsa BMW Z4が初優勝!

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 第43回インターナショナル鈴鹿1000km。GT300クラスは最後まで白熱した優勝争いが展開された。中盤でトップに浮上したNo.60 TWS LM corsa BMW Z4(飯田章/吉本大樹/佐藤晋也)とNo.55 ARTA CR-Z GT(高木真一/小林崇志)との一騎打ち。後半スティントでBMWが少しずつ差を広げていき、20秒のリードを築くが、126周目に最後のルーティーンストップを行い、昨日の予選でポールポジションを勝ち取った小林崇志が乗り込んだ。

 中盤、60号車に先行された際、ピットで悔しい表情をみせていた小林。その悔しさをぶつけるような猛追をみせ、翌周の60号車のピットインの間に猛追。すぐ背後にまで迫る。一方、BMWを駆る吉本も新チームでの初優勝がかかる絶好のチャンス。2人はサイドバイサイドのバトルを繰り広げ、夕暮れの鈴鹿サーキットを湧かせた。

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 しかし、この優勝争いは思いがけない形で決着がついてしまう。残り12周というところで55号車が急激に失速。ミスファイアのような症状でスロー走行を余儀なくされ、力なくピットへ。そのまま優勝争いから脱落し、大きく後退していってしまう。

 これで一気に楽になった吉本は、最後までミスのない走りを披露しチェッカー。今年から始動した新チームで初優勝を勝ち取った。吉本が優勝するのは2012年のオートポリス以来、約2年ぶり。最近はチーム監督としてサーキットにいることが多かった飯田は2007年のSUGO以来、7年ぶりの勝利を飾った。

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 2位にはNo.31 OGT Panasonic PRIUS(新田守男/嵯峨宏紀/中山雄一)が入り、今季初の表彰台。3位にはNo.7 Studie BMW Z4(ヨルグ・ミューラー/荒聖治/アウグスト・ファルフス)が入った。現役のDTMドライバーが参戦するとあって注目が集まったファルフスだったが、中盤の1スティントを走行。チームの3位に貢献する仕事ぶりだった。

『記事:吉田 知弘』

吉田 知弘(Tomohiro Yoshita)

投稿者プロフィール

フリーのモータースポーツジャーナリスト。主にF1やSUPER GT、スーパーフォーミュラの記事執筆を行います。観戦塾での記事執筆は2010年から。翌年から各サーキットでレース取材を重ねています。今年はSUPER GTとスーパーフォーミュラをメインに国内主要レースをほぼ全戦取材しています。
初めてサーキット観戦される初心者向けの情報コーナー「ビギナー観戦塾」も担当。

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