2014年のF1世界選手権は、いよいよアジアラウンドへ。第14戦シンガポールGPの公式予選が現地時間の20日にマリーナ・ベイ・ストリート・サーキットで行われた。
2008年の初開催から早くも7回目のナイトレースとなったシンガポール戦。中心街が閉鎖され市街地コースが完成。1600基の幻想的な空間を生み出している。
まず全車が出走したQ1では、フェラーリ勢が速さをみせる。キミ・ライコネンが1分46秒685、フェルナンド・アロンソも1分46秒889で続きワン・ツー発進。好調メルセデスAMG勢のライバルに名乗りでた。
続くQ2でもライコネンが1分46秒359までタイムを伸ばすが、今季13戦中12回のポールポジションを勝ち取っているメルセデスAMG勢も反撃。ルイス・ハミルトンが1分46秒287でトップに踊り出ると、セッション終盤にニコ・ロスベルグが1分45秒825を叩き出しトップ通過を果たす。
そして12分間で争われる最終Q3ではレッドブル・レーシング、ウイリアムズ勢もトップ争いに参戦。1回目のアタックではこれまでの流れ通りフェラーリ勢が先行。そこにダニエル・リカルド(レッドブル・レーシング)が1分46秒068でトップ浮上するが、これをフェリペ・マッサ(ウイリアムズ)が1分46秒007を記録。今年のシンガポールGP予選は今季最大級の大激戦に注目が集まった。
残り4分を切ったところで各車がタイヤを替えて2回目のコースイン。しかし、ここで予想外の展開が発生する。ここまで好調だったライコネンのマシンにトラブルが発生。パワーが出ない症状に苦しめられタイムアタック中断を余儀なくされる。チームメイトのアロンソもタイムを思うように更新ができない。そんな中、最後に結局タイムを伸ばしてきたのはメルセデスAMG勢。まずロズベルグが1分45秒688を記録するが、さらにアグレッシブな走りをみせたハミルトンが0.007秒上回る1分45秒681を叩き出し、今季6回目、通算37回目のポールポジションを決めた。2位にロズベルグが入り今回もシルバーアローがフロントローを独占。3位にリカルド、4位にセバスチャン・ベッテル(レッドブル・レーシング)が食い込んだ。
また日本期待の小林可夢偉(ケータハム)は20位で予選を終えた。
『記事:吉田 知弘』
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