【SF】2014第6戦SUGO:午前中のミスを乗り越え山本尚貴が2戦連続ポールポジションを獲得!

©T.Yoshita/KANSENZYUKU

 2014年のスーパーフォーミュラ第6戦の公式予選が27日、スポーツランドSUGOで行われた。午前中のフリー走行から3回とも赤旗になったが、午後の予選も赤旗続きの大荒れの展開となった。

 まず全車が臨んだ予選Q1。ここで速さをみせたのが前回オートポリスでポールポジションを獲得した山本尚貴(No.1 TEAM無限)だった。実は午前中のフリー走行でクラッシュ。本人も足を痛め、マシンもダメージを負ってしまった。幸い山本に怪我はなかったが、チームはQ1開始直前まで修復作業を行い、完璧な1号車に復活。山本も午前中のミスを取り返そうと激走をみせ、1分06秒418を記録した。

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 各車がピットに戻り2回目のアタックに出かけようとしたところで、なんと小暮卓史(No.32 NAKAJIMA RACING)のマシンが白煙を上げストップ。オイル処理のため約15分近く赤旗中断となった。

 13時39分に再開されると、14位のQ2進出枠を目指して各車がアタック。ここで平川亮(No.7 KYGNUS SUNOCO Team LeMans)のタイムが伸びず16位でノックアウト。今朝のフリー走行でも調子が良かった中山友貴(No.2 TEAM無限)も15位となりQ1で姿を消した。

 続くQ2も山本がタイムを削っていくが、最大のライバルであるアンドレ・ロッテラー(No.36 PETRONAS TEAM TOM’S)も速さをみせ1分06秒419。これに山本が0.060秒差に迫る2位タイムをマーク。SUGOならではの大激戦となった。しかし、残り50秒というところで中山雄一(No.18 KCMG)がスピンし赤旗が再度出され中断。残り2分20秒に戻され、再度Q2のタイムアタック合戦が行われた。

 ここで一発勝負の強さをみせたのがルーキーの野尻智紀(No.40 DOCOMO TEAM DANDELION RACING)。1分06秒309を叩き出しトップで通過を果たした。一方で、ランキング首位のジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(No.19 Lenovo TEAM IMPUL)はQ3進出に近いタイムを記録していたが、コントロールラインを通過する直前に赤旗が提示されたため、タイムは無効。再開後にアタックをするもタイムが伸びず11位でノックアウトされてしまった。

 そして最終のQ3。山本は一番前でコースインするためにいち早くピット出口へ。グリーンシグナルとともにコースインをし、後ろとの間隔を調整しながらウォーミングアップを進めるが、タイヤが温まらず計測3周目にタイムアタック。セクター1からベストタイムを刻んでいき1分05秒894を記録。2戦連続でポールポジションを獲得した。2位には野尻が入り、ホンダエンジン勢が今季初めてフロントローを独占。ロッテラーは3位となった。

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 パルクフェルメに戻ってきた山本は、出迎えたメカニックたちと抱き合い喜びを爆発。フリー走行から予選まで休むことなくマシンを完璧な状態に戻してくれたメカニックに結果で恩返しをした。

 明日は15時00分から68周で決勝レースが争われる。前回オートポリスではPPを獲得しながらスタートで失敗してしまい勝てるレースを落としてしまった山本。そのリベンジを果たすことが出来るのか?注目が集まる。

『記事:吉田 知弘』

吉田 知弘(Tomohiro Yoshita)

投稿者プロフィール

フリーのモータースポーツジャーナリスト。主にF1やSUPER GT、スーパーフォーミュラの記事執筆を行います。観戦塾での記事執筆は2010年から。翌年から各サーキットでレース取材を重ねています。今年はSUPER GTとスーパーフォーミュラをメインに国内主要レースをほぼ全戦取材しています。
初めてサーキット観戦される初心者向けの情報コーナー「ビギナー観戦塾」も担当。

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