【SF】2014第6戦SUGO:ルーキー野尻がやった!大荒れのレースを制し見事初優勝!

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • follow us in feedly

©T.Yoshita/KANSENZYUKU

 2014年のスーパーフォーミュラ第6戦SUGO。注目の決勝レースが宮城県のスポーツランドSUGOで行われた。今週末はEnjoyHondaも併催され、週末を通して賑わったSUGO。決勝日も11,000人が来場し、年に一度東北エリアで開催される国内トップフォーミュラの観戦を楽しんだ。

 ポールポジションは2戦連続の山本尚貴(No.1 TEAM無限)。オートポリスではスタートで大きく失敗。失意の7位フィニッシュとなってしまった。今度こそはと気合いを入れなおして臨んだスタート。しかし、2番手の野尻智紀(No.40 DOCOMO TEAM DANDELION RACING)と4番手のジェームス・ロシター(No.3 KONDO RACING)が山本を上回る反応をみせ、ワンツーで1コーナーへ。後方3番手のアンドレ・ロッテラー(No.36 PETRONAS TEAM TOM’S)も失敗し中団に埋もれてしまう。20台のマシンが一気になだれ込んだ2コーナーで、いきなり多重クラッシュが発生する。

 11番手スタートのジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(No.19 Lenovo TEAM IMPUL)が2コーナーでスピン。ちょうどロッテラーの進路を塞いでしまう。他車との位置関係で行き場を失い、そのままオリベイラのマシンに接触。マシンの上を飛び越えてします。さらに後方で同じく行き場を失っていた伊沢拓也(No.34 DRAGO CORCE)も飛び越えてしまうアクシデントとなってしまった。

 幸い3人に怪我はなかったが、これによりセーフティーカーが導入されるが、ランキング首位と2位がいきなり姿を消す波乱の展開となった。

©T.Yoshita/KANSENZYUKU

 マシンの回収作業も終わり5周目にリスタート。いきなりラップリーダーとなったルーキーの野尻だったが、冷静に後続との間合いを取りながら周回を重ね、ロシター、山本と続いていく。しばらく順位変動がなくこう着状態が続いていく中、さらなる波乱が発生する。

 塚越広大(No.10 HP REAL RACING)が最終コーナーでバランスを崩しコースオフ。アウト側のスポンジバリアにクラッシュしてしまう。これで2回目のセーフティーカーが導入。ちょうど給油のタイミングを探っていた上位陣はここで一斉にピットイン。野尻は左リア1本のみの交換+給油作業でトップを守りコースに戻るが後方を走っていた中嶋一貴(No.37 PETRONAS TEAM TOM’S)とロイック・デュバル(No.8 KYGNUS SUNOCO TeamLeMans)が給油のみでタイヤ無交換作戦を敢行。4本交換+給油を行なったロシターと山本を逆転する。

 このタイミングでほとんどのドライバーがピットインを済ませたが石浦宏明(No.38 P.MU/CERUMO・INGING)、中山雄一(No.18 KCMG)、中山友貴(No.2 TEAM無限)がステイアウトを選択。この3台が前にいる状態で22周目に再度レース再開を迎える。

©T.Yoshita/KANSENZYUKU

 セーフティーカーを利用してトップに立った国本。1分07秒を連発する勢いで後続との差を広げ2位中山雄一に対して5秒以上の差を広げる。一時はセーフティーカー中に燃料をセーブしてタイヤ無交換+無給油のまま最後まで走り切るのかと思われたが、残り10周を切ったところでピットイン。これで同じ戦略をとっていた中山雄一がトップに浮上。こちらもピットに入るかと思われたがKCMGのピットは動かない。実は何とか最後まで走り切ろうという作戦だったのだ。

©T.Yoshita/KANSENZYUKU

 これに気づいた2位野尻はプッシュを開始。一時は5秒近いあった差を一気に縮めていく。ランキング上位陣が姿を消し大波乱となったSUGO戦。優勝をかけた最後のバトルは中山雄一とい野尻智紀というルーキー2人が争うこととなった。

 野尻のプッシュに対し中山雄一も意地でペースを上げるが、残り2周半でガス欠症状が発生。そのままピットインし給油を行うことに。これでトップは野尻。後方から一貴とデュバルというチャンピオン経験者も追い上げてきていたが、最後まで守り切り優勝。デビューからわずか7レースで国内トップフォーミュラを制した。

 2位には一貴が入り、トータル33ポイントでランキング首位に浮上。3位にはデュバルが入り、こちらもSUGO(フォーミュラのみ)の表彰台100%の記録を維持した。

©T.Yoshita/KANSENZYUKU ©T.Yoshita/KANSENZYUKU

 パルクフェルメに戻ってきた野尻。チェッカー後はコックピット内で号泣していたとのことで、少し時間をおいて心を落ち着かせてからマシンを降りガッツポーズ。村岡監督も笑顔で出迎え、ルーキードライバーの初優勝をたたえた。

 今年もSUGOの魔物に翻弄されたレースだったが、同時に新しいヒーローが誕生した1戦だった。

『記事:吉田 知弘』

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • follow us in feedly

吉田 知弘(Tomohiro Yoshita)

投稿者プロフィール

フリーのモータースポーツジャーナリスト。主にF1やSUPER GT、スーパーフォーミュラの記事執筆を行います。観戦塾での記事執筆は2010年から。翌年から各サーキットでレース取材を重ねています。今年はSUPER GTとスーパーフォーミュラをメインに国内主要レースをほぼ全戦取材しています。
初めてサーキット観戦される初心者向けの情報コーナー「ビギナー観戦塾」も担当。

この著者の最新の記事

関連記事

おすすめ記事

  1. 2017-9-17

    【2017F1日本GP】ドライバー・チームのInstagramアカウント一覧

    ドライバー、チームのInstagramアカウントをまとめてみました。 一昨年頃からドライバー、…

最近の記事

  1. ドライバー、チームのInstagramアカウントをまとめてみました。 一昨年頃からドライバー、…
  2. [table id=75 /] ※ゲート名をクリックするとGoogle MAPが起動し…
  3. 近鉄では、F1日本グランプリ開催中の10月7日(土)、8日(日)に白子駅に停車する臨時列車を運行する…
  4. 「F1日本グランプリ」開催にあわせて、名古屋~鈴鹿サーキット稲生間に全車指定席の臨時特急「鈴…
  5. F1世界選手権にパワーユニットサプライヤーとして参戦するホンダは15日、マクラーレンとのタッ…

カテゴリー

SPECIAL SITE

*

*

*

*

ページ上部へ戻る