【SF】2014最終戦鈴鹿:今年も最終戦は2レース制、最大18ポイントが獲得可能

©T.Yoshita/KANSENZYUKU

 いよいよ明日に迫った2014年スーパーフォーミュラ最終戦鈴鹿。今年もチャンピオンが決まる1戦は2レース制で争われる。

 4月の開幕戦は1周5.807kmを43周(249.701km)で争ったが、今回は9日(日)10時10分からRACE1を20周(116.140km)で行い、15時00分からRACE2を28周(162.596km)で行う。

 シーズンの通常フォーマットではタイヤ交換等のピットイン義務はないが、約250kmのレースでは燃料が足りなくなるため、各車が途中で最低1回は給油とタイヤ交換が行う。今回はレース距離がそれぞれ短いため給油の必要がなく、RACE1は約100kmのスプリント勝負の展開になるだろう。

2014SF最終戦レースフォーマット

 一方のRACE2では4本のタイヤ交換(最低1回)の義務があり、通常と同じくピットインのタイミングで順位が入れ替わる戦略的なレースになっていくだろう。昨年、一昨年をみても1周目にタイヤ交換を済ませた中嶋一貴が大逆転で優勝を飾っている。レース距離的に1周目に交換をしても最後まで保つ可能性は高いため、各チームの作戦の組み立て方にも注目したい。

※RACE2のタイヤ交換義務は、雨天等の理由によりレインタイヤを使用した場合は義務の適用はなくなる。

 また各レースのグリッド決定方法だが、RACE1は8日(土)の予選Q1の順位がそのままグリッドとして採用される。つまりQ1でトップタイムを記録したドライバーがRACE1のポールポジション。もちろん、ボーナスの1ポイントも与えられる。RACE2は通常通りQ1〜Q3の総合順位で決定。こちらもポールポジションドライバーにはボーナスの1ポイントが与えられる。もし「Wポール」を勝ち取れば一気に2ポイント獲得できることになるのだ。

2014SF最終戦予選フォーマット

 そしてポイントシステムも2レース制仕様に変更される。通常設定されている1位〜8位を半分に分け、RACE1、RACE2での上位入賞者に与えられる。さらに優勝者にはボーナスとして3ポイントが追加されるため、各レースで8ポイント獲得でき、それ以降は以下の表のような振り分け方となる。このため、RACE1、RACE2で両方もポール・トゥ・ウィンを飾れば18ポイントを獲得することが可能だ。

2014SF最終戦ポイントシステム

 いつもより獲得チャンスが多くある2レース制の最終戦。今回は7人のドライバーがチャンピオン争いに生き残っており、予選から1ポイントを奪い合う激しいバトルになることは間違いないだろう。

注目の最終戦、いよいよ8日(土)に開幕する。

『記事:吉田 知弘』

吉田 知弘(Tomohiro Yoshita)

投稿者プロフィール

フリーのモータースポーツジャーナリスト。主にF1やSUPER GT、スーパーフォーミュラの記事執筆を行います。観戦塾での記事執筆は2010年から。翌年から各サーキットでレース取材を重ねています。今年はSUPER GTとスーパーフォーミュラをメインに国内主要レースをほぼ全戦取材しています。
初めてサーキット観戦される初心者向けの情報コーナー「ビギナー観戦塾」も担当。

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