【SF】小林可夢偉がスーパーフォーミュラの魅力を語る「サーキットに皆が観に来れば絶対面白いレース」

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©T.Yoshita/KANSENZYUKU

 4月に開幕する2015年の全日本選手権スーパーフォーミュラに、今年はKYGNUS SUNOCO TeamLeMansから小林可夢偉がフル参戦する。

 開幕に先立ち、3月9・10日の2日間に渡って鈴鹿サーキットで公式合同テストが行なわれ、セッション後プレス向けに設けられた囲み取材の場で、テストでの手応えやスーパーフォーミュラ参戦を決めた経緯、そして魅力を語ってくれた。

 国内最高峰のフォーミュラカーシリーズとして開催されているスーパーフォーミュラ。近年では中嶋一貴、ナレイン・カーティケヤン、ビタントニオ・リウッツィなどのF1経験者をはじめアンドレ・ロッテラー、ロイック・デュバルといったル・マン24時間優勝を経験したドライバーなど、F1に決して劣らないレベルのドライバーが参戦。さらに使用するマシンは全車統一というイコールコンディションのため、予選では常に0.001秒単位でのバトルが繰り広げられている。F1のようにマシンの性能で差をつけるのではなく、ドライバーの差で勝敗が決して行くため、毎回シビアなバトルが繰り広げられている。

 だが、世間の注目はF1ばかりに行ってしまいがちでサーキットの来場者数も決して多いとは言えない状況。そこに疑問を持ったのがきっかけで、可夢偉のSF参戦が決まったという。

 「単純に、スーパーフォーミュラがあまり盛り上がっていないという部分が不思議でした。レースとしてはたくさん魅力があるのに、なぜそれがファンに人に伝わらないんだろうと疑問に思うことが多かったです。僕がこのレースに出ることによってそこで何か手助けが出来ないかなと思って参戦を決めた部分もあります。今年は僕の魅力じゃなくて、スーパーフォーミュラに参戦することでモータースポーツの魅力を伝えていきたいなと思っています」

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 そんな可夢偉が感じるスーパーフォーミュラの魅力について、「ドライバー勝負」というキーワードを挙げた。

 「スーパーフォーミュラをどの角度で見るかだと思います。例えばSUPER GTだとメーカー同士の競争があて、そこで盛り上がっている部分があるけども、このレースはどちらかと言えばドライバー同士のバトルで盛り上がると思います。昔のF1でもマンセルとかセナとかがいた時代って、クルマ勝負というよりもドライバー勝負で注目していたファンが多いと思う。それと同じような感覚で観てもらうと楽しめるんじゃないかと思います」

 「例えばロッテラー選手みたいに10年以上戦っているベテランもいれば、ルーキーもいたりして、それぞれに個性があるし、ドライバー勝負っていう部分でもすでに多くの歴史があるカテゴリー。その点では凄く面白みがあるレースじゃないかなと思います。残念ながら、F1ほどスター性があるドライバーが、もしかするといないかもしれない。でも、それを見出すのもファンです」

 「このレースは現地にお客さんが来れば来るほど盛り上がると思います。これだけ広いサーキットでお客さんが少ないと、どんなに内容が良いレースでも臨場感がなくて逆に寂しくなってしまう。是非サーキットに来て、各ドライバーのキャラクターを見つけてもらって“ドライバー勝負”という点で応援していただきたいなと思います。そうれば、楽しいと思うし、レース自体が面白くなって盛り上がっていくと思います」

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 どうしても世界最高峰であるF1と比べると、ネームバリュー的に劣ってしまう部分があり、それが固定概念となって「観てもつまらないかもしれない」と連想してしまっていたファンもきっといらっしゃるかもしれない。ただ可夢偉が言うようにスーパーフォーミュラはF1とは違って、クルマの性能差よりもドライバーの力量が試される部分が非常に多い。

 その点で今年は可夢偉を含め、昨年以上に絞り込まれ強者が参戦しているスーパーフォーミュラ。是非、今年は様々な“固定概念“を取り払って、純粋にドライバー勝負という点に注目して観戦してみてほしい。

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吉田 知弘(Tomohiro Yoshita)

投稿者プロフィール

フリーのモータースポーツジャーナリスト。主にF1やSUPER GT、スーパーフォーミュラの記事執筆を行います。観戦塾での記事執筆は2010年から。翌年から各サーキットでレース取材を重ねています。今年はSUPER GTとスーパーフォーミュラをメインに国内主要レースをほぼ全戦取材しています。
初めてサーキット観戦される初心者向けの情報コーナー「ビギナー観戦塾」も担当。

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