【SGT】2015第4戦富士:RAYBRIG NSX CONCEPT-GT、開幕戦以来のポイント獲得…鈴鹿1000kmに弾みをつける

©T.Yoshita/KANSENZYUKU

2015年のSUPER GT第4戦富士。No.100 RAYBRIG NSX CONCEPT-GT(山本尚貴/伊沢拓也)は5位入賞を果たし、開幕戦以来となるポイントを獲得した。

開幕戦の岡山で2位表彰台を獲得し、幸先の良いスタートを切った100号車。しかし第2戦ではエンジントラブルに週末通して苦しめられることになりリタイア。第3戦タイでもサスペンショントラブルでわずか4周でのリタイアを余儀なくされてしまった。

まずはしっかりレースを走り切ることを第一にして臨んだ夏の富士ラウンド。予選では山本、伊沢ともに今季初のQ2進出を果たし7番手を獲得。決勝ではスタートドライバーを担当した山本がGT300との混走をうまく利用。No.39 DENSO KOBELCO SARD RC F(平手晃平)、No.24 D’Station ADVAN GT-R(ミハエル・クルム)らをかわし4位に浮上。さらに3番手集団も追い詰めるが、タイヤの摩耗が予想より早く始まっており、大事をとって29周終わりにピットイン。伊沢に後半スティントを託す。

開幕戦以来の決勝ドライブとなった伊沢。タイヤ交換以降で追い上げてきた24号車KONDO RACINGの佐々木大樹とのバトルでも、一歩も引かないアグレッシブな走りを披露。最終的に先行を許してしまうが、最後までペースを落とすことなく走行。5位でチェッカーを受け、開幕戦以来のポイントを獲得。そして開幕戦以来となる完走を果たした。

レース後、チームのリリースでコメントを発表した2人。山本は「表彰台に上がりたかったという気持ちもありますが、開幕戦以来の完走ができたし、チームとしてはミスなく戦えたことが何よりの成果」と、序盤戦で失いかけていた流れを再び取り戻せたことに手応えを掴んでいた様子。伊沢も同様に「欲を言えば、表彰台も狙えたかもしれない、という思いもあります。結果的には入賞してポイントを獲れたことが大きいし、良かったと思います。次の鈴鹿で点数をしっかりと稼ぎ、後半で好成績を狙っていきたいと思います」とコメント。

次回の鈴鹿1000kmでは、当初目標としていた燃料リストリクター制限(50kg以上が対象)を受けることができず、逆に42kgのウェイトを積まなければならないという厳しい状況ではあるが、2人とも慣れ親しんだ鈴鹿でのレース。間違いなく上位を脅かす台風の目になることは間違いない。8月末の鈴鹿1000kmで、どのような走りを見せてくれるのか楽しみだ。

TEAM KUNIMITSU第4戦レースレポート

吉田 知弘(Tomohiro Yoshita)

投稿者プロフィール

フリーのモータースポーツジャーナリスト。主にF1やSUPER GT、スーパーフォーミュラの記事執筆を行います。観戦塾での記事執筆は2010年から。翌年から各サーキットでレース取材を重ねています。今年はSUPER GTとスーパーフォーミュラをメインに国内主要レースをほぼ全戦取材しています。
初めてサーキット観戦される初心者向けの情報コーナー「ビギナー観戦塾」も担当。

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