2015年のSUPER GT第5戦鈴鹿1000km。大波乱のレースをNo.36 PETRONAS TOM’S RC F(伊藤大輔/ジェームス・ロシター)が制し、今季初優勝を飾った。
雨の中で始まった決勝レース。No.15 ドラゴ モデューロNSX CONCEPT-GT(小暮卓史/オリバー・ターベイ)などホンダ勢がリードするが、35周を過ぎたところで14番手から追い上げてきたNo.100 RAYBRIG NSX CONCEPT-GT(山本尚貴/伊沢拓也)。リードを築いていく。しかし雨が上がった中盤には36号車が追い上げ、2回目のピットストップで逆転。レースの主導権を握る。
今年は鈴鹿1000kmはスタートから雨から晴れてドライへ。さらにアクシデントも多く2回のセーフティカーが出動した。SC先導を終えてレースが再開すると乾いた路面でRC F勢が強さを発揮しリードを広げると120周目にはNo.38 ZENT CERUMO RC F(立川祐路/石浦宏明)が100号車をパスし2位に浮上。レクサス勢がワン・ツーを独占する。
トップの36号車は勢いが止まらず、2位に1分近い差をつけてロシターが最終スティントへ。終盤になって再び雨がパラつき始めるが最後までベストなペースを維持。今回は雨でのペースダウンと2度のSCにより、規定周回よりも先に最大延長時間(18時25分)を先に迎え、163周でチェッカー。36号車が鈴鹿1000km2連覇を飾った。
2位には38号車セルモ、3位には12号車インパルが入り、中盤まで上位を走っていた100号車は終盤燃費が厳しくなりペースダウン。最終的に5位でチェッカーを受けた。
パルクフェルメに帰ってきたロシターはマシンを降りると、長いレースで疲れたのか、マシンの横に座り込むシーンも見られたが、関谷監督と伊藤が駆けつけると笑顔でフォトセッションに応じていた。
第5戦終了時点でのランキングは12号車がトップを維持し51ポイント。それを38号車が44ポイントで2位、36号車が43ポイントで3位と続いている。ボーナスポイントを多く獲得したチームが上位に進出した。
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